『入社式』

「なんだ!二人は知り合いだったんですね!」

「「違います!」」

「はは!仲良しはいいことですよ。僕は中尾見守なかおみのるです。宜しくお願いしますね」

「よろしくお願いします!」

「よろしくお願い致します」

「はは。受付するから二人とも名前を教えてください」


中尾先輩か…。

優しそうな人でよかった。


「俺は鈴村有射すずむらゆうしゃと申します」

「はい。鈴村くんね。はいこれ社員用のカードね。無くさないように首からかけておいてください」

「はい!」


永長間皇えながまおうです。お久しぶりですね。見守さん」

「はい!お久しぶりです!社員用カードのことはきいていますか?」

「はい。父から以前尋ねてきたときのを使用するようにと」

「間皇くんも無くさないように首からかけておいてくださいね」

「はい」


ん?

久しぶり?


「なぁ。魔王。お前中尾先輩と知り合いなのか?」

「貴様、ここの社長の名前も覚えていないのか?」

「はぁあ!?覚えてるに決まってるだろ!?永長遠太郎えながえんたろう社長だろ!?って…永長…?」

「あぁ。我の父はここの社長だ」

「はぁあああ!?」


「はは!今回の新人くんは元気がいいね!しかも仲良し!今回の新入社員は二人だけって聞いた時はどうなるかと思いましたけど、なんとかなりそうでよかったです!」


「え!ちょっとまってください!」

「見守さん。二人だけとおっしゃいましたか…?」


「はい!今回の新入社員はお二人だけになります!」


う、嘘だろ!?

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