AIM-54 フェニックスミサイル

 アメリカ海軍が開発した長距離の空対空ミサイルで、特にF-14 トムキャット戦闘機で使用された事で有名。

 前身となるミサイルは東側の脅威、艦隊を襲う攻撃機や対艦ミサイルを迎撃するため五〇年代から行われていた。

 だが、当時の技術では性能を満たすのは無理で計画は中止された。

 六〇年代より改めて開発が始まり、フェニックスとして開発され順調に進んでいた。

 だが、肝心の母機がF111B、海軍型F111となったため、海軍の反対により中止され母機を失ったフェニックスも宙に浮いてしまった。

 しかしミサイル自体は完成しており、開発に加わった日本が開発を継続しF111CJ戦闘爆撃機が搭載した。

 ハイフォン沖空海戦で実戦参加し迎撃に活躍。

 対艦ミサイルに有益とされ日本は配備を加速する。

 この活躍を見て米海軍もF111の配備とF14の開発に力を入れ、F14の大規模配備が実現する。

 しかし、大型で高価なため、コストダウンを図った新型長射程対空ミサイルの開発が行われている。


要目

種別: 長距離空対空ミサイル

運用開始: 1974年

全長: 4.01 m

直径: 38 cm

翼幅: 92 cm

重量: 454 kg

弾頭: 60 kg 高性能炸薬弾頭

推進方式: 固体燃料ロケット

射程: 最大190 km

速度: マッハ4以上

誘導方式: セミアクティブレーダーおよびアクティブレーダー誘導

搭載プラットフォーム: F111CJ、F-14 トムキャット


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https://kakuyomu.jp/my/works/16816927862106283813/episodes/16818093087273033492

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