戦車揚陸艦改造河川哨戒艇母艦

 高温多湿、更に無数の生物、特にフジツボなどが発生しやすい環境のため河川舟艇の整備は必要だった。

 しかもベトナムにはまともな造船所がないため、持ち込む必要がある。

 そこで派遣部隊の輸送任務を完了した米軍供与のLST1級戦車揚陸艦を改造して母艦が作られた。

 元々戦車を乗せるために作られた艦であり、戦車を収容するための艦内容積、上陸要員の為の居住施設も十分。

 また、日本は予算制限もあり一つの艦に多くの役割を求め、上陸用舟艇を乗せるためにクレーンを追加していた。

 甲板上での作業が可能になり母艦として最適として数隻が改造され派遣された。

 揚陸のため吃水が浅いこともあり、河川の上流まで訪れる事が出来るので重宝されていた。

 また艦内容積の余裕もあって、連隊若しくは師団司令部が置かれた艦もあった。


基準排水量 1,625 t

満載排水量 4,050 t

全長 100 m

最大幅 15.3 m

吃水 4.4 m

主機 蒸気タービン×2基(艦隊行動のため出力を上げるために換装)

推進器 スクリュープロペラ×2軸

出力 2700馬力

速力 最大15ノット

航続距離 6,000海里(11,000 km)

乗員 150名

舟艇支援要員 100名

舟艇要員 50名分の区画

門形クレーン 1基

兵装

40mm連装機関砲×2基

40mm単装機関砲×4基

20mm単装機関砲×12基




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