特殊攻撃機 晴嵐

特殊攻撃機 晴嵐


 要地奇襲用潜水艦伊四〇〇型の搭載機として計画された。

 要求として伊四〇〇型の格納筒への搭載、800キロの爆弾若しくは魚雷を搭載、一番機の浮上後一分以内の発進、地球上のありとあらゆる箇所での飛行可能という条件を満たすことが求められた。

 この三条件を満たすために設計開発は困難を極め、伊四〇〇型の出撃が遅れてしまった。

 ようやく、開発に成功したが、複雑な機体構造、特にありとあらゆる地点での飛行可能にするための航法装置の製造に時間が掛かり、十分な機数を揃える事が出来なかった。

 ようやく簡易型が開発製造され、生産数が増加。

 部隊配備数が定数を満たせたため、作戦が可能となった。


乗員: 2名

双フロート式

全長: 10.64 m

全幅: 12.26 m

全高: 4.58 m

主翼面積: 27.0m2

動力: アツタ32型 水冷V12エンジン

出力: 1,400 HP

全備重量: 4,250 kg

最大速度: 474 km/h(フロート未装着時560km/h)

航続距離: 1,540 km

実用上昇限度: 9,640 m

上昇率: 5,000/8'00"

武装: 機関銃 13.0mm旋回機銃×1/800kg爆弾×1(250kg爆弾は4発まで)。または45cm魚雷×1


 一一型

 初期生産型。

 海軍の要求通りに設計開発された機体で、そのために開発期間が大幅に遅延した。

 しかも航法装置がジャイロスコープを使った特殊な物のため、生産に手間取り当初より部隊配備が大幅に遅れた。

 そのため航法誘導用に少数が配備されるに留まった。


 二一型

 一一型が航法装置の生産で十分な数が揃わないため、航法装置を伸した簡易生産型として計画。

 既にある一一型から高価で手間の掛かる機材を取り外したため、簡単に開発出来だ。

 一部では劣化版と呼ばれるが生産も容易なため、短期間で機数が揃い第一潜水隊の定数を満たし出撃可能とした陰の功労者である。

 この機体が無ければ第一潜水隊は出撃できず、戦果を挙げられなかったと言われている。

 まさに救世主的存在。

 生産数は晴嵐の八割以上を占めるとされている。

 しかし、性能劣化版のため地球上の何処でも飛行可能とはいかず、一一型の支援が必要である。


南山

 フロートを廃止して車輪を付けた陸上訓練用の機体。

 雷撃試験、急降下爆撃試験もこの機体で行われた。

 それでも機体の数が足りず、大型の瑞雲で訓練をした記録が残っている。




海軍第六三一航空隊

 第一潜水隊付属の航空隊で各空母へ航空機および航空要員を提供する為に開設。

 そのため生産された晴嵐及び南山は全て六三一空に配備された。




作者メモ

 奇襲用の潜水艦搭載航空機として開発された晴嵐です。

 パナマ運河攻撃には過剰なほどの性能を持たせれたのも地球上のありとあらゆる場所で行動できるようにするためだとされていました。

 しかしその分、機体が高価になって仕舞い、生産数が伸び悩む原因となりました。

 第一潜水隊の数が増えた場合機体の数が少なくなるのは目に見えていたので、過剰な装備を取り外し廉価版の二一型を登場させております。

 なので廉価版として二一型を登場させ

 

 

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