潜補型 伊三五一型潜水艦
潜補型 伊三五一型潜水艦
開戦前、アメリカの根拠地であるハワイを、飛行艇によって偵察あるいは奇襲攻撃する計画がたてられた。
飛行艇の航続距離延長のため、支援の艦艇が水上艦および潜水艦の双方から計画された。
水上艦は秋津洲が建造され、潜水艦タイプとして建造されたのが伊三五一である。
補給用として非武装。
その代わり大量のガソリンを積み込める。
敵の警戒が緩い環礁へ進出し、やって来た九七式大艇あるいは二式大艇へ燃料を補給するのが任務。
そのための給油ポンプを搭載するなどの設備もあり、再攻撃用の爆弾も搭載されていた。
建造後は、当初の計画通り二式大艇の航続距離延伸を果たし、奇襲偵察攻撃を行う。
しかし連合国側の警戒が厳しくなると任務の成功率が低下した上、行動できる範囲も狭くなり、本艦の行動は徐々に狭まる。
だが、この艦の行動を制限するために多数の艦艇を後方へ配置せざるを得なくなった功績は認めるべきだろう。
後期になると後方の孤立した基地への燃料補給、末期にはシンガポールと本土艦の燃料輸送に使われた。
排水量 基準2,650t
常備3,512t
水中4,290t
全長 111.00m
全幅 10.15m
吃水 6.14m
機関 艦本式22号10型ディーゼル2基2軸
水上:3,700馬力
水中:1,200馬力
速力 水上:15.8kt
水中:6.3kt
航続距離 水上:14ktで13,000海里(24,050km)
水中:3ktで100海里(185km)
燃料 重油:590トン
乗員 77名
兵装 8cm迫撃砲連装2基4門
25mm機銃連装3基、単装1挺
(もしくは3連装1基、連装2基)
備考 安全潜航深度:90m
補給用ガソリン:500kl
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