第1話 霧の中の世界 チャプター3 襲撃と乱入者

『ミスト反応確認。場所はエリアGポイント6。今向かってもらっているエリアです』


「やっぱりおいでなすったな。こりゃ間に合わねぇぞ」


「兵頭さん、私先に行ってるね」


「ちょ、おい! 莉央! ったく気がはえぇ」

 


 怪物が現れてからしばらく後。

 

 暗い店内に陰鬱でピリピリとした居心地の悪い雰囲気が充満していた。


 先程目の前で起きた出来事。今自分たちが置かれている状況。皆が恐怖と絶望に心を支配されていた。


 泣いている者、癇癪を起こしている者、落ち着きなくその辺をウロウロしている者、自動ドアの前にバリケードを作っている者、何が起こっているのかと真剣に話し合っている人たち。


「我妻さん大丈夫?」


 肩を抱いて丸くなっている彼女に声をかけた。店から拝借した懐中電灯を使って彼女の顔を照らす。


 泥棒! 万引き! そう思われるかもしれないけど緊急事態だ。こんな暗闇では危なくて移動もままならない。


 他にも僕と同じくお店のライトを使っている人は大勢いるし、店員もそんなことは気にしていなかった。


 ライトで照らした彼女の顔に涙の跡があった。僕が懐中電灯を取りに離れている間に泣いていたようだ。正直彼女が泣く姿はあまり想像がつかなかった。


「……情けないところを見せてしまったわね」


「ご、ごめんなさい」


「何であなたが謝るのよ」


「だって、その、ごめん……」


「ふふっ」


「えっ?」


「ありがとう。ちょっと気持ちが軽くなったわ」


「それは、どうも」


「相沢君って本当にタフだよね。こんな状況でも懐中電灯取って来る余裕があるし」


「余裕っていうか、何かできることがあるならそれに没頭していた方が気がまぎれるっていうか」


「そっか」


「少し前にも言ったけど、僕周りに焦っている人や自分より緊張していたりパニックになっている人を見ると意外と落ち着いてくるんだ。小さい時は姉さんに頼りっきりで何かあっても泣いたりするだけだったけど、姉さんが慌てている時はかえって落ち着いてたり」


「相沢君お姉さんがいるんだ」


「うん。父さんと母さん、姉さんと僕の四人暮らし」


「私は一人っ子。妹とか欲しかったけど」


 我妻さんの表情に笑顔が戻ってきた。僕も少し不安が晴れた。やはり話し相手がいるといないとでは心持ちが雲泥の差だ。こんな状況だけど、知り合いの我妻さんに会えたのは不幸中の幸いだった。


 もしかしたら他にも知り合いがいるかもしれない。地元で唯一の大型ショッピングセンターだ、用がなくても暇つぶしに訪れる人は多い。


 クラスメイトやご近所さん、知り合いでなくとも同じ学校の生徒や先生なら話のとっかかりにはなる。こんな状況だ、みんな気が晴れる話し相手は欲しいだろう。僕だってそうだ。さっきは他人が取り乱していれば逆に落ち着くなんて言ったが限度ってものがある。流石にあんな化け物や血を噴出して死んでいく人間を直で見ては恐怖と緊張で気が滅入る。何なら吐きそうなくらいだ。


 僕は立ち上がって我妻さんに告げた。


「ちょっと辺りを見回ってくるよ。我妻さんの他にも知り合いがいるかもしれないし」


「待って!」


 歩きだそうとした瞬間、ズボンの裾を引っ張られた。そのせいでこけてしまいそうになった。


「私も行くから」


 僕を盾にするようにピッタリ後ろに着く我妻さん。僕は足元を照らしながらゆっくりと歩み出した。


 まず二階を目指した。神隠しにあってから今まで、主に一階の食品売り場やその周辺にいたが、知り合いは我妻さん以外遭遇しなかったからだ。


 暗くてよく見えないから見落としている可能性も大いにある。それに仮に僕の知り合いがいなくとも我妻さんの知り合いがいる可能性だってあり、そしてその可能性はきっと僕よりも高いだろう。顔の広さの差だ。


 でも一階はごちゃごちゃしすぎているし雰囲気も悪い。一旦離れるのも手だろう。


 二階にはゲームセンターがある。電気が通っていないためプレーはできないだろうが、こんな状況だ。少しでも慣れ親しんだ場所で心を落ち着かせたいと思っている人がいるかもしれない。例えばゲームセンターによく遊びに来る学生とか。


 そう思っていたんだけど、少なくともうちの学生はいなさそうだった。他校の生徒や中学生ならいたけど。


 まぁいないなら別の所を探すだけだ。結果見つからなくても僕と我妻さんは仲間探しという目的に向き合うことで恐怖心をマヒさせられる。少しの間だけでも。


「ねぇ、あの化け物は何なのかしら。なぜ人を襲うの? それになぜここに入ってこないのかしら。さっきの人間離れした怪力なら、いくらバリケードを作ったからって簡単に壊して侵入できると思うのだけれど」


 その通りだ。あんな急ごしらえのバリケード、奴に突破できない道理はないはず。


 直ぐに思いつくのは二つ。


 まず一つ目、奴は僕たちが自分の縄張りに入ってきたと思ったから追い払っただけで、このショッピングセンターに閉じ籠った今なら襲う理由はない。という考え。


 奴らの生態なんか知ったことではないけど、あり得ない話ではないと思う。もう一つは……


「それにあの霧。あの怪物は霧の中から現れた。あの霧自体もどこか不自然に思えたし、関係がないとは考えられないわ」


「昔読んだ小説に、こんなのがあった。スーパーマーケットにたくさんの人間が閉じ込められて、不安と恐怖で疑心暗鬼に陥って争い始める。

 外には得体の知れない霧。その霧の中から出てきた怪物によってみんな次々とやられて、マーケット内の不和は更に広がっていく」


「今回の件と似ているわね。私たちも早速、怪物による犠牲者を出した。中には自分たちだけ助かろうとして見捨ててしまった人もいたわ……」


 閉め出された人たちか。


「その小説の怪物たちは臭いを頼りに人を襲っていたんだ。だからマーケット内にいれば探知されず無理やり入ってくることもほとんどなかった」


「じゃあここの怪物たちも?」


「嗅覚じゃなくても視覚以外の、例えば聴覚だったり人間が発している電磁波だったりを感知している可能性はあると思うんだ。こんな濃霧の中にいたんじゃ、視覚よりもそういった別の感覚の方が発達すると思うし」


 これが思いついた二つ目。だがさっき見た怪物は、氏の手掛けた小説に登場する怪物とはデザインや存在感のアプローチが違っていた。どちらかと言えば日本の特撮番組に出てくるような怪人寄りの風貌。だから決して氏の創造した世界に取り込まれたということではないはず。そうであってほしい。アローなヘッドにしてくれと頼んだ覚えはない。


「なんにせよ、安全地帯があるのは助かるわ」


「楽観はできないけどね」


 氏の小説でも、夜間に光に釣られてガラス戸に飛び込んでくるゴヤの地獄の悪鬼を描いた壁画に見られる小さな生き物似の怪物や、それを捕食する飛ぶ生き物(『それ以上は、たしかなことはいえない』と記されていた気がする。実写映画化された際のビジュアルは翼竜のようだった)がマーケット正面の板ガラスを割って侵入し大パニック! なんてワンシーンもあった。僕たちの身にも似たようなことが起きても不思議ではない。


 そんな会話をしながら二階にある本屋、洋服店などを巡ったが人はいなかった。ゲームセンターには座る場所もあるが、ここにはないから集まらないか。


 映画館の待合スペースには何人かいた、長池高校の制服は見当たらない。となるとやっぱり下の階か……


 二階から一階フロアを見渡すととんでもない人だかりだ。あそこにいたんじゃ怪物が襲ってきても逃げられない。それを考慮すると下に降りようとは思えなかった。


「どうしよう……」


「反対側へ向かいましょう。ジーッとしているよりも歩き回っている方が落ち着くわ。すぐには無理でも時間が経てばあちこち見回りだす人も増えると思うし、本格的に探すのはその後でも、ね?」


「我妻さんがそれでもいいなら」


 再び北側へ向かうことにした。


 女の子と二人でショッピングセンターを歩き回るって、なんだかデートしているみたいでちょっと照れる。こんな状況じゃなければ、そんな風に思えたかもしれないんだけどなぁ……


 少しがっかりしたが、こういう機会でもなければ我妻さんとこうして話すこともなかっただろうという想いも確かにあるわけで、だからと言って神隠しにあってよかったなどとは微塵も思えなくて、何というか、不思議で複雑な感覚だ。


 そんなことを考え、我妻さんと取り留めのない話をしながら北側へと向かっていると、事態は一気に最悪な方向へと傾いた。


「きゃっ!」 


「どうしたの!?」


「霧が……」


 我妻さんに指摘され、気付けば足元に霧が充満しだしていた。


「そんな! どこから!?」


「あそこよ! 給気口!」


 我妻さんが差し記した給気口からはたしかに霧が流れ出ていた。そこだけじゃない、至る所から給気口を通って霧が流れこんでいる。一階の方でも霧が来たらしく、大勢の悲鳴が聞こえてくる。


 霧の量が多くなり始め、正面が見えなくなると先程の豹怪人が姿を現した。


 そして、目にも止まらぬ速さでメガネをかけた中肉中背の男性に接近。それに気が付いた時には、もう既に豹怪人の強靭な腕と鋭利な爪が男性の身体を貫いていた。豹怪人の胸の発光器官の光が強まる。


 その惨状に悲鳴を上げた女性が次のターゲットとなった。暗がりでもわかる濃い化粧をした顔面に爪を立てられ、深くえぐられた跡が顔面に五本の線となって現れた。血が噴き出す。


 その後も次々と人が倒れていく。その度に奴の発光器官はまるで喜んでいるかのようにいっそう光を強める。


「早く逃げよう!」


 我妻さんを引っ張って下に降りようと階段まで来たが、一階も惨状と化していた。


 二階にいる奴とは違う、新たに黒い石炭色の表皮をした豹怪人がそこにはいた。黄色い表皮の怪人と変わらず、人を襲っている。


 豹怪人だけではない。足元に充満している霧から何かが生えてくるように出現しだした。


 全身コブだらけの怪人。一昔前のギャグマンガなんかで顔面をボコボコにされ、コブだらけになったキャラクターを現実に、生々しく再現したような風貌の怪人が何体も出現し、人を襲いだした。


 豹怪人ほどの脅威はない。筋肉質の男性と取っ組み合いになるが意外と拮抗している。これが豹怪人相手なら一捻りだろう。


 しかし、裏を返せばフィジカルに自信がなければそのまま圧倒されるということでもある。コブ怪人によって倒れていく人も多かった。


 それに数が多く、今尚足元に充満する霧から次々と湧き出して増殖が止まらない。逃げ惑う人々はお互いがお互いの道を塞ぎ、逃げ道を失っている。今あそこに降りても死にに行くようなものだ。


「こっち!」


 階段は諦め別ルートを行く。二階にもあのコブ怪人が湧き始めた。間を縫って向こうに行けるか?


「待って相沢君!」


 腕を勢いよく引っ張られ繋いでいた手が離れる。


「どうしたの!?」


「あの子!」


 我妻さんの示した先、そこには赤い風船を腕に括り付けた少女が地面に倒れて動かなくなった男女二人を懸命にゆすっていた。状況から見るにあの子の両親だろう、その女の子にコブ怪人の一体がゆっくりと近づいていく。


「危ない!」


 僕がそんな事を考えている間に、我妻さんは少女目がけて走り出していた。「我妻さん!」と思わず叫び声が出た。普段はもちろん、音楽の時間や運動会の応援なんかでも出したことのない大きな声だ。


 コブ怪人の振り下ろした腕が少女に迫る。そこへ間一髪我妻さんが滑り込んだ。少女をかっさらうように抱きしめ、その勢いのままゴロゴロと少女を庇うため体を丸めながら転がっていく。


 コブ怪人の腕は少女の両親らしき二人の身体に命中し、身体があり得ない方へと曲がっている。元から亡くなっていたのだろうがそれでも惨い。


 幸い少女は無事だった。さっきの衝撃で腕に括り付けていた風船は外れて、天井へ向かって上昇していっている。店内の明かりがわずかな非常灯と霧に覆われて届きにくい外からの光のみなので、もうどこにあるかは見えなくなってしまった。


「うわあああぁぁぁん!!」


「大丈夫! 大丈夫だから!」


 少女が泣きだしてしまう。両親は亡くなり、怪人が蔓延るわけのわからないこの状況。小さな女の子が耐えられるわけがない。僕だって息が詰まって脚の震えが止まらない。


 コブ怪人は少女を完全にロックオンしているみたいで少女と我妻さんの方へゆっくりと近づいていく。


「や、やめ……」


 上手く声が出ない。どうやら自分が思っていたより恐がっていたらしい。脚は恐怖で思うように動かず、額からは脂汗がドバドバと溢れ出してくる。


 でもこのままじゃ我妻さんとあの子が……何とかしないと。でも何をどうやって?


 僕に何が……


「う、うああああぁー!!」


 どうすればいいかわからず、恐怖でうまく声が出ない中、それでも何とか声を振り絞り、近くにあった空き缶用のゴミ箱をひっくり返す。声と物音でコブ怪人の注意が僕の方に逸れた!


 散らばった空き缶をコブ怪人目がけて投げつける。コブ怪人のターゲットは僕に切り替わった。


 徐々に近づいてくるコブ怪人が恐ろしい。それでも空き缶を拾っては投げつけた。


 そして遂にコブ怪人の手が僕に届く距離まで来た! 胸ぐらをつかまれ、頬に裏拳を叩き込まれる。


「相沢君!」


「がっは!」


 脳みそが頭の中で勢いよく転がっているような感覚だ。吹っ飛んだ僕は手すりにぶつかり、徐々に鈍い痛みが浮き彫りになっていく。


 痛い! 痛いっ! ジンジンと頬に痛みが響いてくる。目を開けているのも辛いほどの痛みだ。


 何とか立っていようと手すりにしがみつき、下の階を見下ろすと一階の倒れている人、つまりは命が断たれた人の数は尋常じゃない程に増えていた。


 外に出ようとする人もいるが、自分たちの作ったバリケードに阻まれ袋のネズミと化している。


 阿鼻叫喚の一階フロア。遠くの方からも悲痛な叫び声が聞こえる。反対側に行った人たちも襲われているんだろう。


 もう誰も助からない。小説の主人公の様に何とか生き残れるなんて都合よくいかないらしい。


 諦めかけたその時――


 ガシャーン!!


 高く鋭い破砕音が突然耳を劈いた。反射的にそちらに顔が向いた。


 音がしたのは北側の出入口。板ガラスを突き破り、簡易バリケードを押しのけ、数体のコブ怪人を吹き飛ばしながら深紅のバイクが派手な入場をかました。


 バイクから降りてフルフェイスヘルメットを脱いだ人物は女性のようだった。暗いし遠くてよく見えないが、シルエットが女性っぽい。


 女性はヘルメットをバイクに置き、ゆっくりと数歩前進した後、左腕に巻いている宝石が埋め込まれたような腕輪に触れる。


 ここからでも見える宝石ってかなり大きいんじゃ……少なくとも身につけるサイズじゃない、どこかしかるべき場所に展示するサイズだと思うが。


 腕輪を操作すると宝石が赤く点滅しだした。それにワンテンポ遅れて彼女の目が発光する。正面から見て右目が黒色、左目が赤色に。


「変身」


 突如彼女の周囲に黒と赤の粒子が出現し、彼女から半径一メートルくらいは粒子のドームが出来上がっていた。


 そのドームにコブ怪人数体が向かっていく。だが赤い粒子が各所で収束していき、いくつかの塊が姿を現した。塊というよりは何らかの金属パーツと言った方が適切かもしれない。


 そのパーツは彼女の周囲を遊泳し、向かって来るコブ怪人を弾き飛ばしてしまいコブ怪人たちは彼女に近づくことができない。


 そして黒い粒子が彼女の身体へと収束していき、黒いアンダースーツへと変わった。元々彼女が来ていた服はいったいどこへ?


 そして宙を遊泳していたパーツが彼女へととび込んでいく。黒と赤の稲妻が身体を駆け巡るとそこには黒と赤の装甲を纏い、薄地のパーカーを羽織った姿で彼女が佇んでいた。


「さぁ、ぶっちぎるよっ!」


 そう言うと彼女は勢いよく走りだし、数メートル離れたコブ怪人に素早く迫り、突き飛ばすような鋭い蹴りを繰り出した。コブ怪人が後方に大きく吹っ飛ぶ。


 戦うのか!? 変身した彼女はコブ怪人に囲まれながらも、全く苦戦をしていなかった。


 四方八方から襲い掛かるコブ怪人達の猛攻を何のその。躱し、捌き、的確に反撃を入れていく。


 一体のコブ怪人が彼女の怒涛の連撃に倒れ、黒い霧となって霧散した。倒した……のだろうか?


「相沢君! 後ろ!」


「っ!? ぐあっ! かぁ……」


 彼女の方に夢中になって自分が置かれている状況をすっかり忘れていた。僕は今コブ怪人に襲われている最中だったんだ。


 首根っこを掴まれ、持ち上げられる。首は凄い力で締め付けられ、脚は地面に届かず踏ん張ることすらできない。何とか引き離そうとするが僕の力ではびくともせず、どうにもならない。痛みと苦しさで気が遠くなり始めた時。


「うわあああ!」


 吹き抜けへ放り出され二階から一階に落下していく。高度は数メートルとはいえ、このままの体勢で落ちたら大怪我、最悪死ぬんじゃ?


 あぁ、もう少しあの女性が早く来てくれていれば、そしてこのコブ怪人を倒してくれていればまだ生きていられたかもしれないな……。あるいは僕に彼女みたいな力があれば僕も我妻さんも、あの風船の少女もこんな事には……


 ――私に抵抗する力があれば相沢君もこの子も……


 頭の中に声が聞こえた。高く綺麗な声だ。この声は……?


 そう思ったのも束の間、僕の身体は一階の地面へと叩きつけられ、衝撃と痛み、途方もない圧迫感で気が遠くなっていった……。

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