第7話

ゲートをくぐり中に入った2人。

とは言っても内装に関してはゲートを通らなくても思いっきり見える。


上手な表現とはいえないが、日本の誰もが思うThe遊園地と言うのがミナトの第一印象だった。



「なんかさ、王道の雰囲気ってなんか良いよね。」


「わかるぅ。」



頭の悪さ丸出し会話をしながら案内を見ると、この建物はホテルと合体しているそうでかなりの大きさだ。

パンフレットのマップを見ても他の建物に繋がる所や豊富な店や施設がみっちり詰め込まれており方向音痴でなくても初見は普通に迷いそうだ。



「ツッチーはこのマップを理解した?」


「これは、僕も直ぐには無理かなぁ。」



地図を読むのに長けてるこの2人でもこの地図を読み切れていない。

1泊2日あっても周り切れるのだろうか…スキーに行くことがあれば検証してみようか。


そんな事を話しながら遊園地の方に向かって行く。


ある程度進むと、最初に感じた遊園地のような雰囲気より洋風の町のような雰囲気になってきた。

煉瓦風の店やシックなタイルのお店やログハウスのようなお店に街中もよく見かけるアパレルショップみたいなお店。

札幌の冬季に行われるクリスマス市の雰囲気に似ているなーとミナトは思いながら見て周った。

ここには、二階建ての大きなメリーゴーランドがある為迷子になった時の集合場所には良さそうだ。



「ボクは、食べれるかどうかは別としてこういう所で香る蜂蜜のような香りってズルって思うんだ。

ついついその店に誘い込まてしまう。」



「昆虫かな?」



行ってはみたがまだ店はやっていないようで、少し残念そうな表情で遊園地の進む。

上にある看板の案内に従い、ここで正解なのかドキドキしながら進むとやっと遊園地に繋がる外への出口に出られ思わず歓喜と安堵の声をあげた2人。

因みに彼女達が、自ら人に聞くという事をするのはもっと先の話になる。


初めて訪れた場所は、余計な出費と時間を抑えられて思いも知らない情報を得ることができるので人に聞くことを著者は強く勧める。

ゲームでも困ったら村人に聞く法則と同じだ。


勿論、自分の足で散策して見つける楽しみもあるので状況に応じて切り替えていくといいだろう。



外に出て左に進んでいくと左側に屋外プールが見えた。



「え、ここはプールもあるの!?」


「え、ミーちゃん知らなかったの!?

流石にボクもそれくらいは知ってた。」



春はお花、夏はプールに、秋は紅葉、冬はスキー。

常にイベントがある所だなーと思いながらぼーっとするミナトをツチヤは手を引いて進んでいく。


今回は何かのイベントで学生もきており、邪魔にならなさそうな所でで列を作って先生が話をしている。

懐かしい光景だなー等と学生を見ているとグイっと手を引かれた。



「ほーら、ぼーっとしないの。

ミーちゃんは最初にどこに行きたい?」


「最初は体に優しいアトラクションに行きたいなぁ。」



まるで子供をあやすように言われたミナト。

体に優しいアトラクションは果たしてあるのか?


自分で言っておいてそう疑問に思ったミナトはキョロキョロとアトラクションを探す。



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