第8話 【聖剣 ヘクスカリバー 超特大ケーキ】爆誕!?
「えっ! 先輩、それいくんすかっ!」
—遠回しのケンタの心配にどこ吹く風と聞き流す佐伯が指差すメニューとはッッ!?—
「すみません!
じゃあ、私はこの
【聖剣 ヘクスカリバー 超特大ケーキ】
一つお願いしますッ!」
そう佐伯が頼んだメニューとは超特大ケーキである。メニューのイラストからしておそろしくボリューミーなのであるッ!
「(コイツッッ! やりやがったぁッッッ!
こんなの一口どころの騒ぎじゃねーぞ!
胃袋いくつあってもたりねぇーよ!)」
—あまりの驚きように思わずケンタの心の中での先輩へのは消え去ってしまったのだッ!—
このネタケーキの注文に、コスプレ店員も苦笑いしたのをケンタは見逃さなかった。
「せぇ、せんぱい?
もしかして、昨日からご飯食べなかったりします???」
もちろん、失礼をしているのも百も承知ッ!
ケンタは、普段パッとしない人間にも関わらず、ありったけの脳みそを使って愛想笑いをしたのだった。
「うーん?
あ! さては、ケンタくんカロリーを気にしてるのかしら?
女の子にそんなこと言っちゃダメよー
彼女でもできたら、注意しなよぉー(ニヤッ)」
とからかうようにいう佐伯にケンタは更にひいたッ!
「(イヤッ!
その量は、カロリーどうこうやないッ!
もう食事か大食いのギャル●根やッ!)」
とそんなやりとりをしている間にコスプレ店員さんたちは何やら頼んだものを持ってきたらしい。
「では、こちらライトニングパフェでございます。特大ケーキですか、もうしばらくお待ちください。」
と数分するとコスプレ店員6人が何かを担いで奥から出てきた。
「(いやいや、これはもうネタッ!
作ったやつ、絶対注文する人いないと思ったやろッッッ!)」
違う客の注文だった…
とはならずやはり佐伯の聖剣なんとかカリバーケーキだった。
「こ、こちら、
すみませんちょと休ませて下さい(ハァハァ)
聖剣ヘクスかr …(ハァハァハァ)
失礼しましたッ!
こちら、聖剣へk…(ハァハァハァ)
こちら…(ハァハァハァハァハァハァハァ)」
「イヤッ! 疲れてんじゃんッ!
6人がかかりで持ってきて疲れてるよッ!
こ、こ、これは、
聖剣なんかじゃないッ!
悪っすよッッッッ!
まったく、先輩なんてもん、頼んでんすかッッッ!!!」
—休息に入る7人目のケンタをよそに佐伯はというと、完成度の高さに軽く失神してしまっていたのであるッ—
「先輩! ちょっ!(ハァハァハァ)
先輩ってばっ!
気絶してる場合じゃないってッッ!
せんぱぁーーーいッッッ!!!」
—————————
♡と☆☆☆お願いしやすぅッッ!
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