第3話 佐伯先輩とはじめて下校する話
—放課後の下校—
終礼すぐの下校はものすごく混むゴールデンタイムだ。
そんな中 帰る学生の視線は俺たちに集まっている。
いや、正確に言おう…
ほとんどの視線の先は隣のおかしいな人だ。
隣のおかしな人とは
もちろん佐伯先輩であるッッッ!
「先輩ッ!
やっぱ一緒に帰るのはマズイですよッ!
さっきから、周りからの殺気を感じます! 」
っと、それもそのはずであの2学年1可愛いとされる佐伯先輩の横にぱっとしない男がいるのだから。
「もう ケンタくんたらッ!
しっかりしなさい!
あなた雷使いなんでしょ! ハイエナ里のウルフ族じゃないんだから、ピシッとしなさいッ! ピシッと! 」
佐伯はまるで常識かのように意味もわからぬ単語を並べた。
「もうッ! なんなんですか!
さっきから雷使いだかと、ハイエナ族とかッ!
俺知らないっていったじゃないですかッ!」
「えっ! あなたまさか忘れたの?
ハイエナ族をッ!
あの! ハイエナ族のラリアが人間と協力するあの神回をッ!」
「(あー またあのキシセンとかいうよくわかんないやつかぁー)」
まるで噛み合ってない会話だが、なぜわざわざ佐伯のよくわからない話をケンタは聞いているのかには大きな理由がある。
「(とはいっても、この人かわいいんだよなー
よくわからない話を聞くのはちょっとアレだけど、あの佐伯先輩と帰れるならお釣りが帰ってくるぐらいだよなー。)」
—そうなのである、ただただ佐伯が可愛いのであるッ!—
「ところで先輩! 普段は、家で何をしてるんですか?」
「(うわー やってみたかったんだよね!
こーゆー会話ッ!
放課後、可愛い女の子と一緒に!
え? わかるよね???)」→独り言
「うーん そうだなー
普段は、家に帰って30分ほどランニング
その後は、腹筋と背筋 飽きるまでやって料理作るかなぁー」
「(やっぱり! これぞ可愛い女の子は努力を欠かさない的な!
やっぱ、こんなかわいい先輩も努力あってしてこんなにかわいいんだなー)」
「それで、ご飯食べてお風呂入ってからは…
ケンタくんもやってるだろうからわざわざ言うこともないんだろうけどね…
キシセンの考察チャンネルの視聴
原作に伏線がないか確認
OPとEDの復習これらをやってるかなー」
「いやいや! 好きでも毎日原作読んだりしねーよ! どんだけ、読んでんだよッ!」
「うーん、30巻ぐらいよ。毎日読んでるとパラパラめくるだけで理解できるものよ、
あと、来週には新刊が出るからこれは要チェックよね!」
「いや長ッ!
とか言いつつ好きなとこはいくらでもやれる気持ちはわからなくもないんですよねー」
ケンタもイチタロー自体はかなり前から好きで詳しいのである。
「あーあれ!
ライジング•サンダーよねッッ!
アレだけ極めようとすケンタくんもなかなか変態よねー(ニヤッ)」
「だ・か・ら…」
—今度はケンタが佐伯に変わってイチタローの話を熱く話すのであった—
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