第1.5話 廃ダンジョン

 いつの間にか私は洞窟の出口を見つけていた。


 むやみやたらと、ドアの破壊やら、落とし穴の回避やらを繰り返してたどり着いた矢先、私はもう気絶の寸前だった。


 なんといったって食料がない、飲める水がない。私は本当の意味で最後の力を振り絞り、外へ――その際、日本語で何か文字が見えた。え……? 廃、ダンジョン…………?

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