二人のコップ

興梠司

第1話コップの破片

いつの間にか二人で言い合う事もなくなり

いつの間にか別れていたけど僕は君の事が

大好きだったよ。


最後君が出ていく時に投げていった

二人で使ってた歯ブラシコップはもう割れてしまったけど

君の笑顔は何時でも思い出せるよ


僕が君に「僕のことだけを見てて」って言ったのがいけなかったんだよね

君には重すぎたのかな

僕は君だけのことをずっと見ていたいし、見ててほしかった

そんな本心を伝えたらコップを投げて出ていったんだ


君は多分友達の所に居るんだろうが、探す気にはならない

いつか終わるんだったら早いか遅いかの差なだけがするんだ


最近は君のわがままにも笑って許せなかったんだ

だから僕らは恋人失格だったのかもしれない

僕は割れたコップの破片を集めながら思った

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二人のコップ 興梠司 @asahina0606

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