第56話結婚

【結婚】

いいよいよ明日から、グアム!!

ホテルはいろいろあったけど、最初、穴インターがかっこいいなって言ったら

「そこ、中心地から結構遠いよ、坂道上って行かなきゃいけないし」

「そうなんですか」

「昔からある老舗がいいんじゃない?」

さすが裕子さん、でも、それ以上は裕子さんが言うまで聞かないでおこう。

そういう事でリージェンシーホテルに決まり。

確かになんとなくだけど伝統を感じて、結婚式もそこでできるし、中心に近いからおみやげ屋さんも近い

水族館もすぐ近くだし、プライベートビーチもプールのゆったり、皆でゆったりしながら、

隣のホテルのハードロックカフェ、橘専務や親父が騒いでいたから一応行ってみた。

兄貴夫婦は、やたらブランド品を買いまくり。

おやじとおふくろは兄夫婦にまかせ、橘夫婦は2人でのんびり、ゆったり、2人だけの世界。

あんな風に歳を取れたらいいね、って裕子さんと話していたけど、橘夫婦には子供がいない事もあり裕子さんには特別な感情があり、小さいころから可愛がられていたから、結婚式の最後の方になって、あの橘専務が泣き出した時はびっくりしたけど、そう言えば名古屋に奥様と一緒に行ったとき、そんな話を聞いた。。

俺と裕子さんは、裕子さんの母親と3人でタクシーを借り切ってちょっと観光したり一緒に行動した。

最初は俺達に遠慮していたけど、裕子さんも母親と会うのは久しぶりで、父親が昭和の頑固おやじみたいな偏屈ものだから、その面倒をいるのが大変でなかなか自由な時間がないらしく、裕子さんはそれが心配だったって。

それに母親と、これだけ長く一緒にいるのはほんとうに久しぶりとか。

だから俺も3人で一緒に遊びましょうと言って、結構3人一緒で行動していた(夜は違うけどね♡)。

最後の日に会社の皆にお土産をごっそり、特に今年は年末年始、皆にお願いしたこともありちょっと高めのお土産を。

チョコはとりあえず買えるだけ買って日本へ

成田から巣鴨までだけど、兄貴やおやじたちは方向が違うから途中でバイバイ、皆それぞれ家に帰る。

マンションに帰って、ソファーで一休み

「あのね、グアムがこんなに楽しかったの初めて」

「よかったです」といったら抱き着いて来てチュ

しばらく抱きしめていると、小さい声で 

「あのね、前の旦那がね、私を使って色々やってたでしょ、グアムもそう、楽しむっていうより『今日1日この水着を着ていろ』とか、夜は夜で『これを着ろ』言われるまま接客させられたり……」

今まであまり話したがらなかった裕子さんから昔の話をしてくれた、うれしい

「大丈夫です、俺は絶対そんな事しないです」

「うんわかってる、大好きよ、また行きたいな」

「はい、今度は2人で行きましょう」

「うん♡」

最初の頃は前の旦那の話をしたがらなかったけど、最近は時々だけど言ってくれるようになった。

前の旦那のそんなエッチな話を聞いた俺、エロい想像と嫉妬で……思わず裕子さんを押し倒す、気づけば夕方。


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