第55話結婚式に向けて

【結婚式に向けて】

新居に引っ越しして、俺1人がちょっと先走って、裕子さんに言われて、改めて正式?にプロポーズして、結婚式の話もしながら、さっそく新婚旅行先を予約しておいた。

まだ人数も決まっていないけど、数名のキャンセルはOKと言われたのでちょっと多めの人数で。

結婚式は、橘専務夫妻、裕子さんの母親、そして俺の両親と兄貴夫婦だけでこじんまりとするつもり。

俺は初めてだけど、あまりそう言うのにはこだわっていないし、裕子さんは・・・2回も大きいのをやっているらしいから、そういうのはいらないって。

だから部、課のみんなに願いして、今年だけは、正月は休ませてください。

(まあ、橘専務に頼んで部長、課長に言ってもらえば簡単なんだけど、なるべく自分達でやりたい)

来年からは2人とも今までどおり出社するからとお願いして12月30日から1月3日を休み、結婚式なんだから大丈夫と言ってくれ、祝福されながら、皆でグアムへ。

一応、親は結婚式の費用をだしてくれるって言ってたから、そこはちゃんと確認、まあそれくらいのお金はあるんだけどね。

俺の両親に挨拶に行ったとき、平日だから兄は仕事でいなかったけど、 

最初、裕子さんを一目見て両親と兄貴の嫁さんが驚いた。

こんな美人をどこで捕まえたんだ、って

で色々話して緊張がとれたころ、32歳×2と話したところ

『克己は末っ子で甘えん坊で頼りないところがあるから、それくらいが丁度良い、年上女房は金のわらじをなんとかかんとか・・・』とかじじくさい事を言っていたが、なんだかんだ言って喜んでくれた。

裕子さんの母親にこっそり会った時(父親に内緒で)

最初は俺をじろじろ見ていたけど、一生懸命説明したら

裕子さんの母親は俺に抱き着いて泣きながら喜んでくれた。

父親については、『時期を見て私の方から言っておくから、挨拶でもしたらかえって面倒だから、放っておけば良い』って、裕子さんと同じ事を言われた。

裕子さんの結婚の事を聞いたら色々うるさく騒ぎ出すだろうから、結婚式が終わってから伝えるようだ。

そこまで言われたので挨拶はしない事になった。

当然グアムには呼ばない、お義母さんと裕子さんがためらいもなく当然のように言う、ハハハ

結婚式も決まり、会社で上司に報告、同じく裕子さんも経理課で報告したところ、佐々木係長が

「お前、本当に結婚するんだな、いや~、この前、婚約しているとか橘専務がやってきて驚いたけど、本当に結婚までするとは、驚いたよ 」

「はい」

「おめでとう、これから、GWや年末年始はどうするんだろうな」

「大丈夫ですよ、今度の年末年始は結婚式と新婚旅行で休みますけど、それ以降は当分は2人とも一緒ですから、GWも何末年始も一緒に出社します」

「そうか、そうか、うん、そうか……」

佐々木係長がブツウツ言いながら自分の席に戻って行ったけど、今までどおり休みが取れて安心したみたい。


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