第12話 魔王アスモと戦闘メイドサクちゃんの感想戦
「それにしても、前半はあんなに慎重だったのに後半は一気に畳みかけるようにサクちゃんから責めていったね。アレって、どうしてなんだろう?」
「私はサクちゃんの気持ちがよくわかるよ。魔王アスモ様のアレをちょっとでも入れちゃったら理性なんてどこかにいっちゃうからね。それは理屈じゃないんだよ。本能がそうさせてしまうっていう諸刃の剣なんだよ」
「諸刃って、別に魔王アスモはそんなつもりなかったんじゃないか?」
「そうだと思うけどさ、私はサキュバスなのに相手の欲望よりも自分の欲望を優先させることになった経験もあるからね、サクちゃんの気持ちは痛いほどわかるよ」
「でもさ、サクちゃんはお前と違って腹上死するまでやってなかったぞ」
「それはさ、サクちゃんは人間で私はサキュバスって事もあるじゃない。性に対する欲求が私の方が強いし、貪欲すぎたってのもあるのかもね。でもさ、そのお陰で魔王アスモ様はより有名になったんだし、結果オーライってやつじゃないかな」
「それはあるかもな。でも、今まで長い歴史の中でサキュバスを腹上死させるやつなんていなかったよな。それって、根本的な理由って何なのよ?」
「とにかく、魔王アスモ様のモノって舐めても入れても気持ちいいのよ。触ってるだけでも気持ちが昂るというか、とにかく離れたくないって気持ちになるのよね。それに、普通の人と違って自分から先にイクってことが無いのよね。相手が限界までいかないと自分がイケないっていうのも危険だと思うのよね。ほら、私達って相手をいかせることで精力を奪うんだけど、自分がいかされるって経験が無いからどうしたらいいのかもわからないってのもあったかもね」
「思い出して舌なめずりするのはやめてもらいたいな。じゃあ、サクちゃんの敗因が何だったのかまとめてみるか」
「そうね。一番の敗因は魔王アスモ様に挑んだことなんだけど、それを言ってしまったら何も言えなくなってしまうんでその他の原因を探してみようね。とりあえず、魔王アスモ様を拘束したのは良かったと思うな」
「そうだな。アレは俺も良かったと思うな。あの拘束具は魔王アスモが作ったやつだからさすがの魔王アスモも自力で解くことは出来なかったんだな。お前もアレを使って魔王アスモを拘束しちゃえば勝てるんじゃないか?」
「そうかもしれないけど、拘束したとしても魔王アスモ様は相手を満足させなきゃ自分も満足できなんだし、どうすることも出来ないんじゃないかな」
「そうだったとしてもな、一方的に責め続けてどうにかすることも出来たんじゃないかな」
「責め続けることでどうにかなる可能性もあるけどさ、結局魔王アスモ様には勝てないんだよね。それにさ、魔王アスモ様のパンツを脱がせた時点でサクちゃんの負けは確定していたと思うんだ。魔王アスモ様のアレって、相手に合わせて一番いい形になるんだよ。見てても私の時と形も大きさも違ったし、あれがサクちゃんにとって一番だったってことになってて、見てしまった時点で理性のスイッチも吹っ飛んじゃったのかもね」
「そうは言ってもよ、お前と違ってサクちゃんはまだ理性は残ってたと思うぞ。あの時点では魔王アスモを固定したままだったし、その状態ではさすがの魔王アスモも腰を少しだけ浮かせることしか出来なかったもんな」
「そうなのよね。でも、そこで少しだけ腰を浮かせていたのも後から効いてくる重要なポイントだったのよね。拘束された状態では腰を動かしていたのに、拘束を解かれた時には一切動かなくなるとか反則よね」
「何が反則なのかはわからないけど、女であるサクちゃんの方から先っぽだけを入れたいって言いだしたのも反則だと思うぞ。普通はあのセリフって男が言うもんだろ。それなのに女に言わせるってのも罪深いよな」
「そうなのよね。アレは魔王アスモ様の狡猾な罠だったんじゃないかな。でも、一部の人はその状況を見れてなかったのよね。これ以降の事も見れなかった人もいるみたいだし、そう言う人にも何とか全てを見てもらいたいもんだな」
「まあ、それは人それぞれの事情ってものがあるから仕方ないのよ。でも、サクちゃんも魔王アスモ様の先っぽだけじゃ満足出来なかったのよね。その気持ちは私も本当によくわかるんだけど、魔王アスモ様のモノって言葉じゃ説明できない魅力が詰まってるのよ。一度触れてしまったら抜け出せない的なものがね」
「そうなんだろうな。サクちゃんも旦那の事を本気で愛してはいるみたいだったけど、魔王アスモの先っぽを受け入れた後はどうにかして魔王アスモを動かして奥まで入れようとしてたもんな。それでも魔王アスモは動かなかったしサクちゃんが入れようとした時も少し腰を引いてたくらいだもんな」
「アレはズルいよね。魔王と言われるだけのことがあると思ったわ。拘束された状態では自分から入れようと動いていたのにさ、自由に動けるようになってるのに動かないってのはね。それも、サクちゃんは旦那に操を立てて自分は悪くない魔王アスモ様が奥まで入れたのが悪いって状況を作ろうとしてたのに気付いてて、自分から動かず最終的にサクちゃんが思いっ切り自分から腰を落として動き出すのを待ってたんだもん。アレはとんでもない極悪人だわ」
「確かにな。俺も見てて魔王アスモに動けよって言っちまったもん。でも、結果的には魔王アスモが動かなかったことでもっと良いモノが見れたんだし良かったよな」
「私達的には良かったかもしれないけどさ、サクちゃんにしてみたら罪悪感で一杯だったと思うよ。愛する旦那の事を思いながらも目の前にいる人のモノを自分から受け入れてしまっていたんだもんね。何とか素股で誤魔化そうとしてたのに、直接触れ合ったことでより一層我慢出来なくなったんじゃないかな。股間同士が触れ合っている間も魔王アスモ様は自分から動こうとはしなかったしね。普通だったらあそこで入れようと動いたりもしそうなのにね。それもサクちゃんの欲望のスイッチを押した要因かもしれないよね」
「魔王アスモはその行動が全て相手の欲望スイッチを押させるのかもな」
「不自由な状態では必死に動いて入れようとしてたのにさ、自由に動けるようになったら一切自分から動かないってのも気になっちゃうよね。それだからこそサクちゃんは自分から受け入れることになったんだろうね。それに、あれだけ嫌がっていたキスも最終的には自分からせがんでいたし」
「最初はあんなに消極的だったのにな。魔王アスモのモノを先端でも入れたことであんな風に変わっちまうんだな。俺はサキュバスじゃなくて良かったって思うよ」
「サキュバスでも耐えられないからね。でも、最後に少しだけ理性が残ってたのは良かったと思うよ。あのまま中に出しても種族が違うから妊娠なんてしないんだけど、そこだけはどうしても避けたかったみたいね。最後の最後で旦那さんへの気持ちを思い出したのは良かったわ」
「それはどうだろうな。旦那さんの事を思い出したってよりは、魔王アスモのモノを飲みたいって気持ちの方が強かったようにも思えたけどな。そうじゃなきゃあんなに意識がもうろうとした中で何でも何度も丁寧に舐めたりはしないだろ。入れる前よりも綺麗になってたんじゃないか」
「そうかもしれないけどさ、それでもいいじゃない。最後には旦那さんへの愛を思い出したってさ、そう思う事にしようよ」
「お前がそれでいいんならそうかもな。でもよ、魔王アスモが相手をしてるのって女ばっかりで悪いな。俺ばっかりポイント貯まってるよな」
「そうなんだけどさ、別にいいんだよ。インキュバスの方が魔王アスモ様経由で直接ポイント貯めることが出来てるけどさ、私は私でポイントを貯めることが出来ているんだよ」
「そうなのか?」
「そうなのよ。これを見てる男の子たちが興奮してくれることで私もポイントが貯まってるんだ。見てるだけでもいいんだけど、夢でも会えたら嬉しいな」
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