第11話 サクちゃんとのボーナスステージ 自粛版
俺が想像していた夜の女王とは少し趣が違っていたのだが、それを指摘しても良いモノなのか迷ってしまっていた。俺が勝手に思ってた事なので言い出しにくいのだが、夜の女王というのは俺が元の世界で良く知っているタイプの女王様であったのだ。テカテカとしたボンテージに身を包み、どこで売っているのかわからない殺傷力は低そうな鞭をもって俺を威嚇しているのだ。
「ご主人様。今日はサクがご主人様を教育してあげますからね。返事は忘れちゃったのかな?」
サクちゃんは女王様になりきっているのか、そもそもこれが本来の姿なのかはわからないが、世界で一番強いと自負している俺の前でその堂々とした佇まいは大したものだと感心してしまった。せっかくなので、ここはサクちゃんに乗っておいた方がいいのではないかと感じ、前半はサクちゃんの好きなようにさせてあげることにしよう。もちろん、後半は俺がサクちゃんをイジメてあげるのだ。
「あれぇ、返事も出来なくなっちゃったのかな。アスモ様って、私みたいなタイプは嫌いなのかな?」
「ごめんなさい。ちょっとびっくりしてて時が止まってました。サクちゃんみたいなタイプも嫌いじゃないです」
「そう、それなら良かったんだけど、アスモ様って、あんまり責められたことないでしょ?」
「そんなことは無いかも。結構責められることは多かったと思うよ。でも、最終的には俺が一方的に責めて満足してもらってるって感じかな」
「自信たっぷりですね。でも、その自身には確たる根拠があるわけですし、私もその魅力に落ちちゃわないように気を付けなくちゃな。でも、その前にアスモ様が私の事をもっと好きになっちゃうかもしれないけどね。アスモ様は優しいメイドのサクちゃんと厳しい女王様のサクちゃんならどっちが良いのかな?」
「え、その二択は選べないかも」
「どっちも嫌だって事なのかな?」
「嫌ではなくて、どっちも気になるって事だよ。普通の人間を相手にするのって久しぶりなような気がするからね」
「噂は聞いてますよ。サキュバスを腹上死させた後も他の世界の魔王とか異形の怪物を相手にしてきたって話ですもんね。でも、それって本当にアスモ様が相手をしてたんですか?」
「実を言うとね、俺は人間タイプ以外はほとんど相手をしてないんだよ。少しでも人の要素があればなんとかなるとは思うんだけどさ、さすがにドラゴンとか針だらけの岩とかは相手に出来ないでしょ。そう言ったのはそれ専用の魔物を作ったからそっちをあてがってたんだ。だから、サクちゃんは直接俺が相手をするんだけどね」
「さすがに私も岩とかは無理かも。それ以外ならいけなくも無いと思うけど、私のSっぽい部分が出なかったら何も出来ずに終わっちゃうかも。さあ、カウンセリングもこれくらいにして、プレイを始めちゃおうか」
サクちゃんは俺を椅子に座らせると、そのまま俺の手を肘置きに固定しだした。それを逆らわずに受け入れる俺を見て嬉しそうにしているサクちゃんはそのまま俺のズボンを脱がせると、俺の足を椅子の足に縛りつけたのだ。手足の拘束は思っていたよりもきつく、俺には腰を浮かせることくらいしか自由のない状態となってしまった。
そのまま何が始まるのだろうと思って待っているのだが、サクちゃんは俺に背を向けたまま黙ってしまい、何もしないまま時間だけが過ぎていっていた。この待っている時間もプレイの一環なのかもしれないのだが、こんな焦らしプレイは俺にとっては不安になるだけのものでしかないと感じることが出来た。
このまま何もせずに終わるのかと思っていると、サクちゃんは俺の股の間にしゃがみこんで上目遣いで俺を見上げてにっこりとほほ笑んだ。一体何をされるのだろうと身構えていたのだけれど、サクちゃんは俺の膝を枕にして俺を見つめたまま動こうとはしなかった。俺の時間はいくらでもあるとはいえ、ここまで何もしないというのも凄いことだと逆に感心してしまっていたのだ。
「ご主人様はサクに縛られたままいじめられたいんですか?」
相変わらず上目遣いで俺を見てくるサクちゃんなのだが、女王様キャラではなくメイドキャラで来たことに俺は驚きを隠せないでいた。椅子に縛りつけられた状況で女王様ではなくメイドというのはいったいどういう考えなのだろうと思っていたのだが、もちろん俺にその答えを導き出すことなんて出来やしないのだ。そもそも、俺の引き出しにはそのようなプランなど最初から入っていないのだから。
「ご主人様って無口なんですね。じゃあ、答えてもらえないのは寂しいから、サクが直接ご主人様の体に聞いてみようかな」
サクちゃんは枕にしていた俺の膝を両手で丁寧にさすってくれていたのだが、そのままゆっくりと顔を近付けて俺の膝を軽く触れる感じで舐めていたのだ。触れるか触れないか微妙な匙加減ではあったのだが、サクちゃんの舌が触れた瞬間に俺の体が強力な刺激を受けたかのようにビクッと動いてしまっていた。その感じをサクちゃんは見逃すはずもなく、俺の目を見て嬉しそうに笑っていた。
「ご主人様の体って、敏感なんですね。もしかしたら、ここも敏感なのかも。確かめてみますね」
サクちゃんは俺の太ももに両手を置いて体重をかけてきたのだが、サクちゃんは見た目通りであまり重量感は無かったのだ。そのままサクちゃんの顔が俺の顔に近付いてきたのだが、サクちゃんはそのまま俺の口ではなく胸にキスをしてきたのだ。サクちゃんは上手に乳首付近だけを避けるように何度も何度もキスをしてきたのだが、俺は何度目かのキスで乳首に触れて欲しいと思ってしまっていた。
体をくねくねと動かしている俺を見たサクちゃんは俺の考えを見透かしているとは思うのだけれど、俺がして欲しいことだけを外してくるのは転生の魔女気質なのかもしれないな。俺も後でこの仕返しをしてやらなくてはと思っていたのだが、乳首を舐められた瞬間にそんな事はどうでもいいように思えてしまっていた。それにしても、サクちゃんの舌はとにかく気持ち良いのだ。触れただけでもこの世の天国かと勘違いしてしまいそうになるくらい気持ちいいのだが、俺の体を舐めているサクちゃんを見ても気持ちよさそうにしているので、サクちゃんの舌はお互いを幸せにする魔法の舌なのではないかと思っていた。
「ご主人様はまだ他にも舐めて欲しいところがあるみたいですけど、そこはまだ駄目ですよ。だって、キスだってまだしてないんですからね。ま、キスはダメって言われているんでしませんけどね。あ、勘違いしてるかもしれないですけど、キスはダメって言ってるのはフラン様でも鳥の介さんでもないですからね。私がここに来る前に住んでいた世界の夫に言われたんです。だから、キスは出来ないんですよ。ごめんなさいね。でも、それ以外の事だったら何でもしてあげますよ。ほら、何でも好きなことしてあげるんですからね」
サクちゃんはそう言いながらパンツ越しに俺のモノを確かめるように手のひらを使って触っていた。俺の形はそこまで珍しいものではないと思うのだが、サクちゃんは俺のモノの首のあたりを何度も何度も確かめるように触っていた。その動きはイヤらしい感じではなく本当に確かめるように触っているのだが、サクちゃんはいったん手を離して間を開けてから俺のパンツの中へ手を入れてきたのだ。
少しだけ冷たいサクちゃんの手はスベスベで気持ちいいのだが、俺のモノをしっかりと握ったサクちゃんは俺に聞こえない声で何か言っているようだった。下を向いていたので表情は見えなかったのだが、サクちゃんの両手が俺のモノを包み込んでいて大事そうに守っているようにも感じていた。
「ご主人様のって、私が一番よく知っている形に似てるような気がするんですけど、ちょっとだけ見て見てもいいですか?」
「一番よく知っているって、どういう意味なのかな?」
「その、一番多く触れ合ったって事です。でも、最後にしたのはもう何年も前だったと思うんですよね。そんな事よりも、ご主人様のモノを見てもいいですか?」
サクちゃんは待ちきれないのか俺の返事を聞く前に俺のパンツに手をかけていた。両手で触られていたこともあってすでに反応している俺のモノがパンツに引っかかってしまって上手に脱がすことは出来ないようだったが、サクちゃんはパンツに引っかかっていた俺のモノが外れてパンツが脱げた瞬間にその口で俺のモノを咥えこんでいた。
見せてくれって言うのは、味見って事だったのか?
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