第28話
一乗寺阿岐斗(いちじょうじあきと)は、俊也と彩夏の住む場所では、「スカイルーク」という不良のグループのリーダーである。
急になんで、そんな話かって?
気絶してうちの前で倒れていたから介抱したんだよね、んで、その一乗寺阿岐斗くんとやら、なんだけど、女体化していく様子が見れた。
あと女体化している、段階はなんと、何度か痙攣みたいなのをするようだ。あと、色っぽい声を何度もあげる。正直に言おう、なんでとし君が女体化してたときに立ち会えなかったと、プンスカした。
阿岐斗「な、なにこれ」と朝方鏡に映る自分の姿に絶望していた。
俊也「とりあえず、親御さんとかに連絡したら?」
阿岐斗「で、出来っかよ!女になりましたってか?!」
俊也「最近のニュース見てないの?」
阿岐斗「あぁ?!」丁寧にとし君は、世の中で起きていることを説明した。
阿岐斗「マジ、かよ…、と、とりあえず何をすればいい?」
俊也「とりあえず二時間すれば、病院も開く」と時計を見ていった。
彩夏「あ、じゃあ、それまでうちにいなさい」
阿岐斗「……そうだな」と、とりあえず落ち着くことにした。
んで、まあ、後天性性逆症の説明は、譜久村先生がした。
阿岐斗「マジでこんなのがあるのかよ」と言っていた。
数日後、また阿岐斗くんがやって来た。
深刻そうな顔をして、とし君に話しかけていた。
要約すると、月経が始まったこと、と、抑えられない性的欲求の発散の仕方だとかを聞きに着たらしい。まあこそこそ話しているが、とし君の女体化してからの自慰行為は三回見てるけど、意外と激しかったなぁ、かわいかった。
阿岐斗「ありがとうございます!!」意外といえば、外見にそぐわないほど、礼儀正しい。
それから数日、どういう気のかわりかたか、阿岐斗くんとやらは、メイド喫茶で働き始めた。
阿岐斗「先輩に言われたんすよ、見た目かわいいし、がさつさ失くせって」
俊也「なるほどね」
その先輩とやらの話をしてるとき、ほんのりと色っぽい表情をしたので、あ、これはホの字やわ、と二人で気づいた。
それからしばらく経ってオレンジ髪のヤンキーと舎弟らしきスキンヘッドの男がうちの前にやって来た。怖い(泣)
喜名「俺は喜名晴二(きなせいじ)、最近ここらで、一乗寺阿岐斗が来るって聞いたからよ女体化したいまなら、潰せるしよ」とオレンジ髪。
井桑「いやぁー、先輩かっけぇす」とスキンヘッド。
どこが、カッコいいのか、分からなかった。女体化して弱くなった女性を襲うって、どこが、カッコいい要素あるのかな?
軌条「ほぉ、潰せるかぁ」
喜名「げ、げぇ?!」
井桑「軌条怜?!」
軌条怜(きじょうれい)、おそらくホの字の相手の先輩。
喜名「い、いや、ことばのあや、というか、その」
軌条「なんのことば使って潰せるって?」
喜名「あ、いや、その」
軌条「最初の勢いどこいった?」
喜名「す、すいませんでしたァァァー!!!」
軌条「あ、これは一乗寺を助けていただき誠に感謝しています、では」と確かにこれは惚れるわと思うくらいには紳士な人だった。
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