第3話
君は本当に死んだ、旅行言って一ヶ月後くらいだったと思う。
僕は葬式には行かなかった。
僕は行っちゃいけない人間だと自分で思っていた
旅行にいって寿命を縮ませたのかもしれない
と僕は思ったりもした。
違うのはわかっていた、君が行って寿命通りに
君は死んだんだ
君は「死んだら私の家に来なきゃいけない」と言われていた。
「君に宛てた手紙があるから」といっていたが
今の僕にとってはどうでもいいことでしか無かった。
とある日みずきさんが自宅にやってきた
「あんたまだあの子の家行ってないんだって?」
僕は押し黙る。みずきさんは何かが怖い
もちろん別人種なのもわかっている。
僕の脳がみずきさんは怖いと判断している
みずきさんは僕の腕をひっぱって君の家まで連れて行こうとした
僕は抵抗した、「絶対に行きたくない」と
そうしたらみずきさんは僕の頬を叩いたんだ、泣きながら
「意気地なし」そんな事を言って彼女は帰ってしまった
僕は意気地なしで構わない
今は君の家に行くべきではないと思ってるんだ
その夜君が夢に出てきた
「早く私の家に行かないと呪うよ」
そんなことを言われた気がする。
そんな事言われても家に行く勇気など無かった
僕はただの陰キャで良い
それから僕は本当に呪われた
毎日みずきさんが家に来るようになった。
「なんでそんな強要するんだよ」
「彼女が望んでるからよ」
「君には関係ないはずだ」
「あるわよ、友達だもん」
そうか友達か、、とも思い今日もみずきさんを泣いて帰した
次のひみずきさんは家には来なかった。
僕が勇気を出す番かと思い君の家に向かった。
チャイムを鳴らすとお母さんが出てきて「君ね。あの子が言ってた子」
と笑ってくれた。
「今まで来なくてごめんなさい」と親が用意した香典と一緒に謝った。
香典は受け取ってもらえなかった、「あの子が残したもので君に渡して欲しいって言ってた、でもその子は
恥ずかしがり屋だからなかなか来ることはないだろう」って
「だから来てくれてありがとう」
大きなのっぽの古時計と一冊のノートだった。
クラスの一人一人の特徴が書いてある。
君は死んでまでおせっかいをやくきなのかと涙を流した
帰宅をして絵本に挟んであった手紙を読んだ
僕は泣きじゃくった。
全て僕のことだけのことしか書いていなかった
ありがとう、君
桜が散る夜 興梠司 @asahina0606
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