第30話 研磨
タイタニアの二次予選はジュート淼崖と海越地方の2つの地方の代表者から絞られた。
ジュート淼崖からの20人と海越地方からの15人の計35人から上位7人までが三次予選へと進める。
タイタニアの結果は28位と二次予選敗退で終わった。
† 一月†一日 †
「新年が明けた訳だが 君たち受験生にとってはなんら関係のない話だ
そして前回言ったようにこれから先約8ヶ月は基本的には授業は行わない
1人1人勉強を進めるように
やることは私が適宜指示するので」
先生の口調がいつもより穏やかじゃない。
皆がそれに気づき、自分達が受験生であると再認識した。
✴︎ ✴︎ ✴︎
先生から一通りの武器は与えられた。
これから先はこの武器を鋭く研いでいく地道な作業である。
その作業は地味で単調だ。
どれだけ本人がその作業に熱心に取り組んでいようと第三者にはどうしてもそれが全ては伝わらない。
現れた結果だけがその作業の全てだと誤認される。誤認されざるを得ない。
良い結果は作業も称賛され、悪い結果は作業すら
故に、どれだけその作業を怠ろうと結果さえ伴っていれば良いし、逆にどれだけ真面目にその作業をしてようと結果が伴わなければ悪い。
それを人は嘆く。
ロイは第一志望である“私立デカリラ武官学園”の操琉試験に向けて2月の頭から着々と準備をし始めた。受験日は7/10。
第二志望は“ジュート第一総合学校”。
第三志望は“ジュート第二総合学校”。
オリビアは第一志望を“ジュート第一総合学校”、第二志望を
この学校はかつては義神信者のみを受け入れていたが、最近では“特別枠”としてそうでない者も受け入れるようになった。
オリビアは義神を信仰しているが
第三志望は“ジュート第二総合学校”
タイタニアは第一志望を“ジュート第一総合学校”の“操琉選抜”とした。受験日は8/1。
第二志望は“ジュート第二総合学校”
僕らは誰がどこを受けるのかをなんとなくでしか知り得なかった。
タイタニアの家にいる時間はできる限り勉強に充て、元々少なかった3人の会話は零になった。
時折、近所の住民が差し入れを持ってくることがあった。
それが僕らの唯一の心休まる時で、受験期の支えとなっていた。
[学校…受験日|発表日
私立デカリラ武官学園…7/10 | 7/13
ダニス義神聖学校(特別枠)…7/13 | 8/4
ジュート第二総合学校…7/29 | 8/5
ジュート第一総合学校(琉者選抜)…8/1 | 8/15
ジュート第一総合学校(一般)…8/8 8/9 | 8/15]
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第30話 『研磨』
最後まで読んでくれてありがとう!
もう少しだけ受験パートに付き合ってくれると嬉しいですっ
ロイ、オリビア、タイタニアの行く末を見守ってください!
ハートとフォローをよろしくですっ
星欲しい!!
これから先も読んでくれるともっと嬉しいです
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