第20話 越冬 

『ドラコニック・テン操琉番付』略して『ドラテン』は一次予選、二次予選、三次予選そして決勝がある。


一次予選は

山越さんえつ地方”

神代かみよ地方”

渋後しぶご地方”

盛陽せいよう地方”

光陽こうよう地方”

海越かいえつ地方”

“ジュート岩崖がんがい

“ジュート淼崖びょうがい

“ジュート北”

“ジュート南”

の計10の地方に分かれ代表185人を決める。


二次予選は

山越、神代、岩崖から10人に絞る。

北、南から10人に絞る。

渋後、盛陽、光陽から10人に絞る。

淼崖、海越から7人に絞る。

よって二次予選の代表37名が決まる。


三次予選では37人から16人に絞る。


決勝はトーナメント戦を行う。



「タイタニア君 もっと速度上げれるか?」


「え? 聞こえない!」


「もっと ‘そ’ ‘く’ ‘ど’ 上げれる?」


「え?」


「だめだ」


そんなことを言っている間にタイタニアは家の前をすぎて行った。



  † † †



「先生さっきなんて言ったんですか?」


戻ってきたタイタニアが聞いた。


「速度上げれるかどうか聞いたんだよ」


「そうだったんですか…… 全然聞こえなくて」


「しょうがない しょうがない」


「先生!」


「なんだいロイ君」


「タイタニアは海越地方で出るんですよね」


「そうだよ」


「海越地方の一次予選の突破人数は15人です なんでこの前一次3位突破を目指すとか言ったんですか?」


「簡単なことさ 15位獲る気じゃ15位にはなれないからね 一位と二位は荒らしがいるから三位が海越のアンダー12の実質トップなのさ」


「一位は古龍使いのタイエイ 二位は蛮行のサルバ っていつも決まってんだ」


「タイエイとサルバは聞いたことあるわ でも優勝は一度もしたことないわよね」


「騎手も琉も若いわけじゃない 連戦がきついんだろう」


「何歳なんですか?」


「どっちも30くらいじゃなかったっけ」


「大人げな」


「そんなことを言ってもしょうがない 訓練続けるぞ」



こうして受験勉強の傍ら、タイタニアはドラテンに向けて準備をし始めた。


海越地方はテトラゴラスでは比較的南に位置するため、ドラゴンが飛べないくらいの吹雪はなかった。


故に南は訓練量の差からドラテンでは上位を占めやすい。



  † †ドラテン当日† †



「リンキッド……」


[翼を持たないドラゴンである龍は、口語で竜と区別するため古龍と呼ぶことがある。]


___

最後まで読んでくれてありがとう!!


次回からは本格的に試合が始まりますっ


リンキッドとの遺恨 古龍使いのタイエイ 蛮行のサルバ


文字だけですが、精一杯試合の臨場感が伝わるように努力します。


これからも読んでくださると非常に喜ばしく思います。


ハートとフォローも御忘れずに……


星欲しい!!

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