第16話 団体戦
「フィアマ 行ってらっしゃい」
キュアァ
「何してるの?」
寝巻き姿のオリビアが不思議そうにこちらを見ている。
「フィアマに食べ物を届けさせてるんだ」
「誰に?」
「誰では無いけど ドレイクに」
「ド ド ドレイク?! どう言うことなの?」
「それは …………ってことがあって」
「信じられないわ」
「お嬢様 ロイさ……君 朝食の準備が出来ました」
「はーい」
僕らは家に戻った。
朝はメイドさんが夜は僕がご飯を作ることになった。
†◇† †◇† †◇†
午後の授業。1時間目社会。
「烏合の革命によって前王国ノヴェック王国は滅ぶことになったんだけど
烏合って言うように農民や兵士が裏で結託してたわけじゃなくて
たまたま12月31日に国中の人々が城に押し寄せ貴族を殺していったんだ
でもこんなの偶然なわけがないんだ
この日を選ぶ理由があったんだけどなんだと思う?
ほら話し合ってみて!」
先生が僕ら3人に話し合いをするよう要求した。
「……」
僕らの溝は埋まらない。
「う〜ん 困ったなぁ そうだ!」
† † †
僕ら3人は先生に外に連れ出された。
「何するんですか先生」
タイタニアが口を開いた。
「君たちに仲良くなってもらおうと思って」
「仲良くなる必要はない 仲良くなくても勉強はできるわ」
「半分当たってて半分違うかな
受験は個人戦だ
受験が団体戦だなんて言う奴もいるが私は嫌いだ
個人か団体かは戦場での仲間の数で決まる
と私は考えてる
だから受験は個人戦だ」
「じゃあなおさら」
「でもそれは戦場での話だ
準備の段階では仲間と学び合うことにある程度の意義は存在する
確かにいずれ敵にはなるが
私にとっては3人とも“仲間”だ」
マーティン先生の普段はテキトーで自由で自分勝手なところがある。
しかし、然るべき時には真面目で真摯な態度で僕らに接してくれる。
僕はそんな先生を善い先生だと思った。
「そこで 今日から1週間ドラゴンを交換してもらう!」
「え? えーーー!!」
[烏合の革命 それは突然起きた。農民も商人も兵も貴族の一部までもが王に牙を剥いた。城は一夜にして赤い絨毯が床を埋め尽くした。ノヴェック王国は終焉を迎えた。]
___
最後までお読み頂き感謝申し上げます。
ここまで読んでくださり本当に嬉しく思います。
加えて、ハートやフォロー等をしていただきたく思います。
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