第7話 契約

洞窟の奥から小さなドレイクが5匹現れた。


「ワガ コ」


ドレイクが何か合図をした途端、5匹の子ドレイクは団子を貪り始めた。


「マダ アルカ」


「ごめんもう無いんだ」


「ソウ カ」


「ところでなんでドラゴンを生捕りにしてたんだ?」


「確かに……


何でドラゴンをすぐに食べなかったの?」


「サイキン タベモノ フソク オンゾン シタ」


「何て?」


「食べ物が最近不足してたから、温存してたんだって」


「そうか だからあんなに子どもは貪り食らってたのか」


「この子たちも死んじゃうのかな?」


「時間の問題かもな」


「ダンゴ クッタ ドラゴン ノ コドモ ヤル」


「え いいの?」


「カエレ」


そう言って、6匹のドレイクは洞窟の奥へ去っていった。


「どう言うことだ?」


「ドラゴンの子どもの分の団子食べたから帰っていいって」


「そうか じゃあ早く帰るぞ 雨もいくらか弱まってきた 当初の目的も完遂できたしな」


「う うん……」


ロイは下を向いて答えた。


「何か不満か?」


「ドレイクも助けられないかなって」


「方法は? 考えなしに言ったわけじゃ無いんだろ?」


「定期的に僕がドラゴン団子をここまで持ってくる 


そう サブスク契約するの!」


「俺は助けてもらったしな 


アイツも話がわかる奴だった 何も言うまい」


「本当!?」


ロイはドレイクの方へ走っていった。


「はあ 一時はどうなるかと…」



  † † †



しばらくしてロイは笑顔で戻ってきた。


「父さん! 契約成立だよ!」


「当たり前だ ドレイクにとっちゃ悪い話は一切ないんだからな」


「うん 


でもこの食糧難は時期的な問題がほとんどだから冬の間だけでいいって言ってた 


便りっぱなしは嫌なんだって」


「そうだな その方が将来的にもいいだろ」


「うん」


2人と2匹は小雨の中家路についた。


「ところでどうやってあの洞窟までお前は行くんだ?」


「えっ それは と 父さんが僕を…」


「まあ いいよ それしか無いしな」


「で でも この子が成長して乗れる様になったら1人で行くから! だ だから!」


「わかった わかった 別に怒っちゃ無いよ」


[ドレイクはある程度の知能を持ち合わせている。ドラゴン1匹とヒト2人は流石に分が悪いと判断した様だ。]


___

第7話まで読んでくださったんですか?


本当に嬉しい限りです。


図々しいかもしれませんが、私の創作意欲のためにも


ハートとフォローお願いします。


星欲しい!!


これからもっと面白くする予定なので


お暇な時にちょろっと読んでいただけると幸いです。

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