微かな痕跡

 星だけが、町を照らしている。

 ……等と言える風景なら大層幻想的だっただろうが、生憎町は今も街灯が疎らに照らしていた。とはいえその明かりはあまり強いものではなく、高校の敷地内を照らすほどではない。

 校庭にも外灯は幾つかあるが、学校全体を照らすには全く足りない。校庭は一部を除いて暗闇に閉ざされている。普段であれば不気味さを感じ、暗い場所には近付きたくもないところだ。

 しかし今日に限れば別である。


「予想通り、と言うべきかな」


 足下をスマホのライトで照らしながら、紅葉は夜の校庭を出歩いていた。歩みは力強く、迷いはない。

 傍には金属バットを構えている海未がいたが、彼女は少し緊張しながらも、紅葉の後ろを付いてくる。こちらも歩みに迷いはない。

 何故なら、校庭にいたゾンビ達は軒並み倒れて動かなくなっていたからだ。


「本当に、夜になったら倒れてる……凄いよ秋川さん!」


「別に凄くはない。観察が趣味というだけだし、先程まではただの推論だった。何より」


「何より?」


「私一人では検証しようという気にもならなかったよ。この通り、運動は苦手なものでね」


 紅葉はそう言うと、海未に見せ付けるように腕を曲げる……曲げたところで力瘤は出来ないが。

 海未はしばし呆けていたが、紅葉の間抜けな姿にやがて吹き出す。笑いを堪えつつ、「確かにね」と納得した。

 海未がどう受け取ったかは定かではないが、紅葉としては本音を伝えたつもりだ。自分の運動能力の低さは筋金入り。何しろ動く死体を引き離せないぐらい足が遅いのだ。金属バットを振り回したところで、頭を凹ませる事すら出来やしないだろう。

 そんな戦闘能力皆無の状態で、いくら恐らく動かないと予想しているとはいえ、ゾンビだらけの町に出る事は出来なかったに違いない。リスクの高さから学校の外には出られず、救助をただ待つだけの日々となった筈だ。

 こうしてコンビニに食べ物を求めて向かうなんて、絶対に出来やしない。


「あっははは! 確かにその腕じゃあ勝ち目はないねー」


「だろう? まぁ、無理に戦う必要はないが……自衛出来ない状態で出歩くのは勘弁だ。割と本気で君がいなければ詰んでいたな。そもそも、だ」


「そもそも?」


「仮に思いきって外に出てきたところで、安全ではない以上、万一があり得る」


 紅葉は立ち止まり、正面を指差す。

 そこにはゾンビがいた。

 ゾンビだ。身体は左右に揺れており、ただでさえ虚ろなゾンビの顔が妙に疲れきっているように見える。

 そしてそのゾンビは校庭内に設置された外灯の下にいた。


「……迂回出来そう?」


 海未からの問いに、紅葉はスマホのライトで地面のあちこちを照らしながら考える。

 外灯の周りに倒れているゾンビの姿はない。

 念のためより外側も確認したが、やはり倒れているゾンビの姿はない。外灯にいるゾンビから十分に距離を取った上で、回避が出来そうだ。気配も特に感じないため、暗闇で動いている個体も恐らくいないだろう。


「ああ、こっちを通ろう。周りの警戒を頼む」


「うい。かかってこー、なくて良いや」


「当然だ。トラブルはないに越した事はない」


 海未の戯れ言を流しつつ、紅葉は自分が頭の中で思い描いた迂回コースを歩く。

 外灯の下にいるゾンビはしばし動かなかったが、紅葉達の臭いがやっと届いたのか。唸りながら歩き出し、紅葉達の方に来ようとする。

 そう、来ようとしているのだが……遅い。

 元々ゾンビは遅いのだが、このゾンビは特に遅い。歩く際に足が殆ど動いておらず、すり足になっているのが原因だ。身体も前後左右にぐらぐらと揺れている有り様。これを『歩く』というのは、歩ける生物に失礼かも知れない。

 不格好な歩行は長続きせず、ゾンビはばたりと地面に倒れた。ゲームなどであれば、倒れたゾンビは這いずってでも進んでくるもの。しかしこのゾンビは、四肢を変な方向に伸ばし、ジタバタするばかり。

 どうやら現実に現れたゾンビは、歩く事は出来ても、這いずる事は出来ないらしい。奇妙にも思えるが、よくよく考えてみれば『歩き方』と『這いずり方』は違う動きだ。やり方を知らなければ、上手く動けないのは必然だろう。そもそも這いずるためには自分の身体を引きずるだけのパワーが必要である。やってみれば分かるが、人間の身体は這うよりも普通に歩く方が『楽』だ。倒れたゾンビが身動き出来なくなるのも仕方ない。


「ふむ、倒れたようだな。立ち上がる様子はない」


「おーけー。一つ心配ごとはなくなったね」


 紅葉からの報告を受けて、海未は進行方向の警戒に意識を向ける。

 そして紅葉は考えを巡らせた。

 夜になるとゾンビの動きが鈍くなる。その仮説はどうやら事実のようだ。

 だが、何故だろうか? 外灯の下にいた個体が動いていたので、時間帯で動きが鈍るという訳ではないらしい。しかし元気という訳でもなかったので、単に光があればそれで十分という事でもない筈。

 恐らく、外灯の明かりでは光の『強さ』が足りなかったのだろう。

 では何故光の強さが足りないと、ゾンビは動かなくなるのか? やはり夜間は休眠するように『進化』したのか、それとも別の理由があるのか……考えてみても答えは中々出てこない。


「うげ……」


 なのでますます考え込んでいた紅葉だったが、海未が漏らした言葉で我に返る。

 そして前を見てみれば、海未と同じ声が口から漏れ出た。

 辿り着いたのは校門……学校と外を区切る境界線。その外には、何体ものゾンビが紅葉達の行く手を遮るように佇んでいた。

 道路には数体のゾンビが倒れており、佇むゾンビがいるのは街灯に照らされた部分だけ。とはいえ学校の周りだけあってそれなりの間隔で街灯は設置されていた。立っているゾンビの数もそれなり。紅葉が見た限り、十体はいるだろう。ひしひしと感じる『気配』については、それ以上の数だ。住宅地へと向かう方向で、特に強く気配が蠢いている。住宅地側だと街灯も多いだろうから、元気なゾンビも多いという事なのか。

 先程出会ったゾンビは動きが鈍かったものの、外にいるゾンビも同じく動きが鈍いとは限らない。住宅地にいるであろうゾンビの大群に襲われたら、かなり危険な状況に陥る可能性がある。

 もしも十分に安全なら、紅葉としてはこのまま自宅に帰って妹と再会したかった。しかしこの状況を前にしてその決断を下すほど、紅葉は情動的な人間ではない……胸の奥で沸き立つ衝動をぐっと堪える必要はあったが。慎重な性格でなければ、感情のまま強硬策を取っていたかも知れない。

 兎にも角にも、今から住宅地に向かうのは危険だ。

 コンビニについても同じ事が言える。校門から出て十メートル先、ゾンビ軍団が屯している住宅地側とは別方向に伸びている人気のない街灯のない道にコンビニがなければ、撤退を選んでいたところだ。

 コンビニ内は明かりが点いた状態だった。未だ電気が通っている証であり、中の様子がよく見える。一見ゾンビは見当たらない。されどコンビニ内は棚が多く、死角は多数存在する。倒れたゾンビ、背の低いゾンビがいても不思議はない。そして室内に明かりがある事から、ゾンビがいた場合活性状態だと思われる。

 いざという時にすぐ動けないと危険だ。そしてこれは当初より分かっていた事。誰がコンビニ内を漁るのかは、既に決めてある。


「……当初の予定通り、私が周りのゾンビの動きを見ていよう。コンビニの食べ物を持ってくるのは任せていいか?」


「大丈夫、ぱぱっと取ってくるよ。狙うのは肉とか野菜だよね?」


「ああ。タンパク質とビタミンが欲しい。リンゴなどの酸っぱい果物があればそれが最優先だ。まぁ、悩むぐらいならなんでも良いから持ってこい」


 持ってくるものを改めて確認し、海未はコンビニ内へと入る。

 動いているゾンビがいるかも知れないコンビニ内の探索は、言うまでもなく危険だ。しかし見張り役も安全とは限らない。立っているゾンビが臭いを嗅ぎ付け、襲い掛かってくる可能性もゼロではないのだ。万一挟撃されたら、紅葉ではどうにも出来ない。

 待っている間の時間が、やたらと長く感じる。スマホで辺りを照らしながら時折時間を確認するが、一分も経っていない事がしばしばあるほど。焦れったくて海未を急かしたくなるが、急かして十分な物資が得られなければ本末転倒だ。危険な行動は回数自体減らした方が良いのだから、危険もないのに急かすのは愚策である。

 胸の内で燻る衝動を必死に抑え、警戒を続ける。息を飲み、神経を研ぎ澄まし――――


「おーい、終わったよー」


「ぴっ!?」


 いざ声掛けという『何か』が起きるや、紅葉は甲高い声を上げて飛び跳ねてしまった。

 反射的に振り向けば、そこにはにやにやと笑う海未の姿がある。ジト目で睨む紅葉であったが、海未は気にもしていない。疲れるだけだと判断し、強張る目許を解すために指で眉間を揉む。

 多少なりとリラックスした目で見てみれば、海未はコンビニ袋を六つその手にぶら下げていた。中身は弁当類や惣菜、カップラーメンにおにぎり、そしてバナナとサラダのようである。


「……大事なかったか?」


「うん。何人かゾンビ化してたけど、トイレとかレジの中で呻いているだけだったから無害だったよ。あ、果物ってバナナしかなかったけどこれで大丈夫?」


「あー、悪くはないな。他にないならこれで良い」


 果物を求めていた理由は、日持ちするビタミンC源が欲しかったため。ビタミンCが長期間不足すると、壊血病を患う可能性がある。壊血病は大航海時代に数多の船乗りの命を奪った、恐ろしい病だ。

 壊血病の予防・治療法は簡単で、ビタミンCを摂取する事。逆にこれ以外の方法はない。結局のところこの病は、栄養の欠乏症でしかないのだから。一般的に、健康的な食生活をしていれば身体に備蓄があるため、症状が出るのに数ヶ月は掛かるそうだが……逆に症状が出るほどビタミンCが不足している状況下では、治療は出来ないといっても良い。

 バナナにもビタミンCは含まれてはいるが、豊富とは言い難い。成人の必要量を摂取するには五百グラム以上食べる必要がある。とはいえ少しずつでもビタミンCが補給出来るのだから予防には役立つ。またバナナにはカリウムが豊富だ。これはこれで人体に欠かせない栄養素である。


「(それにビタミンCはジュースにもたくさん含まれているやつがあるからな。果物に拘る必要はない……賞味期限の都合、先に腐るものから消費したかったんだがな)」


 なんにせよ、タンパク質とビタミンを含む食材の確保に成功した。作戦は大成功。もう長居する必要はない。


「よし、図書室に戻ろう」


「うい。しっかし、それにしても……」


 紅葉の意見に賛同する海未だったが、ふと、コンビニの方を見つめる。

 何か、コンビニに気になるものでもあったのだろうか?

 帰り道の話題には丁度良いと思い、紅葉は尋ねてみる事にした。


「どうした? コンビニに何かあったか?」


「ん? ああ、いや、なんでも……」


「どんな些末な事でも話した方が良い。間違った情報に縋るのは確かに危険だが、正しい情報を知らないのはもっと危険だと私は考える」


 言い淀む海未に対し、紅葉はその背中を押すように語り掛ける。

 紅葉に言われ、海未は口を噤む。しばし考え込んでいたようだが、やがて飄々とした口振りで話し始めた。


「……コンビニの中、荒らされてる感じだったなーって」


「荒らされていた?」


「うん。なんか文房具とか化粧品とかの棚がひっくり返されていたり、漫画本が開きっぱで床に置かれていたりしてて。ゾンビが出た際の騒ぎで落ちたのかなとも思ったけど、でもなんというか、慌てていた割には綺麗な感じだし……あと、カップラーメンはこれで全部。カップラーメンがあと何個かで売り切れとか、変じゃない?」


「成程」


 言葉で納得を示しながら、紅葉は思考を巡らせる。

 別段、あり得ない話ではない。

 紅葉達のような非力な女子高生でも、なんやかんや生き延びているのだ。他に生存者がいたとしても不思議はないだろう。そしてその人物も人間である以上、生き続けるには食糧が必要である。紅葉達より早くコンビニで食べ物を調達しようとするのも、あり得ないとは言い難い。

 その人物が漫画を読み捨て、文房具や化粧品を奪っていったのだろうか。

 コンビニの商品を勝手に荒らすのは略奪行為だ。しかしゾンビに支配されたこの地で、だから略奪は止めましょう、なんて言葉は偽善に過ぎない。紅葉達だって食べ物を『略奪』している訳だから、その先客に指を差せるような立場とは言えないだろう。

 しかし、違和感も覚える。

 こう言うのも難だが、自分達は相当早くこのコンビニを訪れたと紅葉は思っている。ゾンビ発生からまだ二日であり、それはゾンビが夜間動かない可能性を知るチャンスがまだ二回しかないという事だからだ。先客達もすぐに夜間の安全性に気付けたのは何故なのだろうか?

 勿論周りに食べ物がなければ、無茶をしてでも物資を確保しようという気持ちにもなるだろう。昨日や今日の昼間、食料を得るためコンビニに強硬突撃してもおかしくはない。カップラーメンという保存性の良い食品を真っ先に確保するのも、危機に瀕した人間っぽさを感じる。

 だが、漫画を読んだ形跡や、化粧品を荒らした跡があるとはどういう事なのか? 命が危険な中で悠長に漫画を読む、化粧品を物色するなど危機感がない。必要に駆られて強行突入した人間の行動とは、紅葉には思えなかった。


「(とはいえ、あくまでも私にはそう思えない、というだけの話ではあるがね。大体人間の行動全てが合理的という考えが誤りだ)」


 人間は不合理だ。本当に危険な状況を目の当たりにしても、「日常が続いている」と思いたがる性質がある。

 例えば建物火災が起き、非常ベルが鳴り響いたり、煙が室内に侵入してきたりしたとして……それでも大半の人間は、周りの誰かが避難を始めなければ動かないという。一人であれば自主判断で避難するのだが、集団になると人間は自我を喪失し、率いる者がいなければ無知蒙昧な『群れ』となってしまうものなのだ。

 また仕事を何人かで分担していると、人間は自分の責任が軽くなったように錯覚するもの。それも無意識レベルでの事であり、この問題はという本末転倒な方法でしか防ぎようがない。

 コンビニで漫画を読んだのも、化粧品を荒らしたのも、集団で訪れたメンバーの一人かも知れない。複数人でなら『無茶』をしやすく、誰かがサボって漫画を読み始めても、左程不自然ではないだろう。


「(そう考えれば、違和感というほどでもないな)」


 何より自分達以外の生存者がいるという可能性。これは極めて嬉しい話だ。

 無論、無条件に信じるのが良いとは思わない。生存者がとんでもない荒くれ者、サイコパス、人間のクズという可能性はあるのだから。しかし善良で完璧な市民、または許容範囲内のクズという可能性も十分にある。

 もしかしたら協力関係を築けるかも知れない。人間は群れをムラに、ムラを国に成長させて繁栄してきた、根っからの社会性生物だ。数が多くなればその分生存率は上がる。ゾンビ映画では集団は呆気なく崩壊するものだが、生憎現実の人類は群れれば群れるほど『強い』。そうして世界を支配した種族だ。


「(問題は、その生存者が何処にいるのかって点だな。近くにいれば良いが、遠出が必要ならリスクが高い。危険地帯を探し回るなんてのも愚策だろう)」


 どうにかして居場所を知る術はないものか。思考は別の課題へと移り、紅葉は思考を巡らせる――――


「おーい、もみっち。そろそろ学校だぞーい」


 尤も、その思考は海未の肩叩きで現実に引き戻されたが。

 ハッとして目を見開けば、校舎が目の前にあった。また考え込んでいたらしい。

 やはり協力者がいると安全だなと、言い訳がましく思いながら、紅葉は海未と共に高校の校舎に入った。

 その時ちらりと横目に入った自販機を見て、ふと思う。

 そういえば、自販機のお金を回収していなかったな、と。


「……花森。少し自販機を見てきても良いか。今朝入れたお金を回収していきたい」


「ん? 良いよー」


 紅葉の意見を聞いて、海未は快く了承してくれた。頼もしい助っ人と共に紅葉は自販機の方に向かう。

 電気がまだ通っている事を示すように、自販機はピカピカ光り輝いていた。近くにゾンビがいるかもと念入りに辺りを調べたが、特に見当たらない。紅葉は一息入れた後、自販機からお金を回収しようとした。


「……ん?」


 その時に違和感を覚える。

 自販機のパネルに、残りの金額が表示されていない。

 普通自販機にお金を入れたら、それまでの投入金額が表示されるものだ。今朝使用した時も、この自販機のパネルには金額が出ていたのを見ている。

 なのに今、自販機のパネルに投入金額は書かれていない。

 自動的にお釣りとして出されたのか? 自販機の仕様など詳しく知らないが、一定時間操作しなければ金額が返されるというのはあり得そうだ。

 ならばと小銭が出てくる場所に手を入れる。しかしそこに小銭の存在はない。


「? ……んん?」


 紅葉は混乱した。確かに自分は千円札を入れ、ジュースを二本しか買っていない。一本五百円のぼったくり価格の商品はなく、千円札を使いきった可能性はゼロだ。

 入れた筈のお金がない。この不可解な状況が何故起きたのか、答えは一つだけだろう。

 そう、のだと……


「……ふ、ふく、くくくく」


「もみっち? どしたの?」


 笑いを漏らす紅葉に、海未が怪訝そうに尋ねてきた。いきなり笑いだせば、そんな問い掛けもしてくるだろう。だから紅葉は海未の言葉にどうこう言うつもりはない。

 それよりも、自分が話したかった。自分の気付き、そして『明るい』ニュースを。

 故に紅葉は意気揚々と答える。


「いるぞ、私達以外の生存者が。恐らくこの校舎内の何処かに」


 可能性に過ぎない考えを、無意識に断言口調で話してしまうほどに――――

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