第40話 HAWAIの怪事件3

酒場の地下にあった魔法陣から転移した先は全体がガラス張りになっていて、その先には空と下に大陸が見えていた。


そして、到着先には白色の模様が入った通路が1つだけ、大きな石造りの扉へと続いていた。


零時達は、扉に向かい歩き出した。


すると扉の上から白い翼が生えた男が肩に弓、手に剣を持って降りてきた。


美羽 零時!これよ!アタシ達がイメージしていた天使って人。


STOP!


零時 なら、試してみるまでだ。お前達が天使なら、この世界の言語は全て使用可能なはずだ。どうだ?


なんだ!日本人か。観光で来て死ぬとはね!しかし、案内人がいないな?どうやってここへ来た?


白く光る剣を前に差し出し不思議そうに聞いてきた。


零時 うむ。どうやら本物のようだ。


光矢 なぁ、コイツら人間ぽく見えるぞ?東京を襲った天使ってやつは、デカイ蛇みたいだったじゃねーか?


零時 そもそも、コイツらに見た目なんかないさ。


おい!質問に答えろ?


そこへ扉が突然開き、もう一人の翼が生えた次は長い髪の女性が歩いてきた。


君たちかな?侵入者ってゆーの。困るんだよねー?こうも、堂々と来られるとさー。


女が片手を上げると、突如として、零時達の四方八方に子供の天使が多数、指先を弓矢の形にして構えながら出現した。


零時 どうやら戦闘は避けられんようだ。


全員が零時を囲むようにして構えた。


零時 俺が奴等を引きつける。

光矢達は、援護を頼む。

それから、美羽、俺についてこい!

紫々森は、後方から美羽を守れ!


零時がすぐに作戦と指示を与えると光矢達は手に各自の楽器を出現させて後ろに下がった。

紫々森は零時と光矢達の中間で銃を構え、美羽は指を少し噛み血を出すと手に血液のグローブを作り、零時と背中合わせに構えた。


そこへ天使の一人が放った矢が飛んできた。


零時がそれを魔剣で弾く。


天使 へー。あんたら、魔力があるんだ。これは長に伝えなきゃね。

聞きな!子供達!本気でやるよ


髪の長い女天使が子供の天使達へ叫ぶと子供の天使は一斉に弓矢を放ち出した。


矢はマッハスピードで零時達を捉えたが、零時がそれを全て弾き落とした。


そこへLove&peaceの演奏が始まった。


光矢 今日は無料サービスだ!聞け♪


ドラムロールが響き渡り、続いてギター音が入るとベース音の低音が入って、光矢が歌いだした。


眠らない街~♪

差し込んだのは♪

闇か♪光か♪

響け俺達のSONG♪


光矢 まだまだ~♪


演奏が激しくなっていき、サビへと入っていくと零時達のスピードとパワーが更に増していった。


零時達をドーム型の魔力が包むと零時達の基本ステータスがぐんと上がっていった。


美羽 これ、凄いよ♪なんか力が湧き上がってくる。


零時が目に見えないスピードで飛び空中で弓矢を放つ子供の天使を1秒で3体を切った。


美羽は、目で零時と天使の動きを追いながら、光矢達に向かう矢を全て弾き落とした。


そこを紫々森が走りながら、銃でうち、美羽を援護した。


紫々森 なんて体が軽いんだ!動きも見えるぞ!凄い!

これならいける!


光矢 美羽たん!俺達なら大丈夫だ!やれー!


美羽 オッケー♪


子供の天使達は翼を斬られ、血しぶきをあげると、その場にバタバタと倒れていった。


零時 さ、残ったのはお前だけだ?


零時が女天使の顔に魔剣を突き立てた。


女天使 つ、強い!お前達、ただの人間じゃないな?


すると、建物から声が聞こえてきた。


魔王の覇気を持つ者よ!私の元へ来るが良い!


女天使 魔王だと?バカな!いや、しかし、この強さと、その剣は?


長!どうゆう事ですか~?


ミラ、ご苦労!お前で、その人達を案内するんだ。お前では何をしても勝てんだろう。


すると、白い大きな石造りの扉に翼が生えて上に上がっていき開いた。


零時 少しは話せる上級天使がいるようだ。よかろう。


零時が魔剣をしまった。


全員が零時に合わせて魔力を抑えた。


紫々森 罠じゃないのか?


零時 行けば分かるさ。コイツらの武器に触れれば魂と体が乗っ取られ操られる。

気を付けるんだ。


紫々森 そうゆうのは先に言って欲しいね~笑


零時 ま、神はいないようだからさ。上級天使なら今の俺と互角くらいだし。


紫々森 そうゆう問題かよ?笑


美羽 でも変よ?アタシ達のレベルが上がらないわ。


零時 天使達に魔力は無いからな。得れるとしたら生命エネルギーだけだ。

とりあえず、体力は回復してるだろ?


美羽 そうなんだ?損な戦いね。


零時 お互いにな。にも関わらず魔界にチョッカイをだした神の思惑が分からんから、聞き出すんだ。おおかた、自己都合だろうが。気に入らん!
























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る