第39話 HAWAIの怪事件2

零時達が酒場で通された場所には紫色のカーペットが敷かれ、一人の占い師が赤いテーブルに水晶を乗せて椅子に座っていた。


占い師は全身、黒のローブで隠れていて男か女かが分からなかった。


が、


Aloha!

This is a place to fortune the future. Now, stand there.

(ようこそ!ここは未来を知る場所。さぁ、そこへ立ちなさい。)


声は若い女だった。


零時達が一列に並び立つと横にいた黒スーツの男から横に並ぶように指示をされた。


そして、カトレアと名乗る女占い師が突然、ローブを脱ぎ出した。


ローブを脱ぐと女は全裸になった。


光矢 おー!美し~♡


そして、女がニコッと笑うと両手を上にあげた。


バンッ!


突然、零時達が立っている場所の床が開いた。


全員が床下へ落下するが、零時がフライの魔法を使って全員を宙に浮かせた。


が落ちた床はすぐに閉まってしまい、一瞬で全体が真っ暗になった。


華音 ヒャー、助かったー♪


一番下にいた未来が光魔法で光をギターの形に変化させると


ギュイ~ン♪


と一つ音を出した。


未来 ビブライト♪

なんちゃって~♪


ギターを中心に周囲が光り出した。


美羽 未来ちゃん、素敵♡


零時 よし、このまま、ゆっくり下へ降りるぞ。

(あの女、エルフに似ていたが)


零時達がゆっくり下へ下がっていった。


すると真下には針の山が敷き詰められていて、そこには、いくつもの亡骸があった。


友 ヒデー!子供みたいなサイズの骨まであるぞ。これ。


そして、全員が一つだけある鉄扉の前に飛んで行き、開けようとしたが、開かなかった。


それを紫々森が得意のピッキングを使い開けて、全員が真っ暗な通路内に入った。


紫々森 どうやら、行方不明の原因はこれのようだ。


未来 アタシのビブライトは5分しか光らないの。だから、早く行きましょう


零時が未来の頭に手を置き、魔力を分けた。


零時 俺の魔力を少し分けた。これで、その魔法はしばらく使えるぞ♪


未来 零時きゅん♡


美羽 ムッ~


光矢 まぁまぁ、美羽ちゃんには俺もいるじゃんか♪ Love~in~♪


美羽 どーしよーかなー?


通路の先を歩いていくと奥には、また扉があり、そこには魔法陣が床にかかれ、壁一面には見た事がない文字が並び、紫色の松明が柱に付けられていた。


零時が魔法陣の前で全員を止めた。


零時 この力は魔力じゃねー。


光矢 じゃ、何だよ?


零時 あの文字は天界で使われている文字に似ている。この先、何が起きるか分からん!

全員、気を抜くなよ。


そして、零時達が部屋に入り魔法陣の中心まで進むと別の部屋へ転移した。


転移した先では風がビュービューとなり響いていて、太陽の光が注ぐ外のようであった。


眩しい!


全員が同じ言葉を言う。


美羽 ここ、空じゃない?見て、雲が下にあるよ。














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