第41話 HAWAIの怪事件(終焉)
零時達が扉の先へ行くと白銀の世界とも言えるような真っ白な通路が真っ直ぐ伸びていて、所々には扉と魔法陣がある空間があった。
通路の奥にある魔法陣に零時達が乗ると更に上へと移動した。
上には球状型の青白い光りを放つランプが等間隔に並び、中央に玉座のようなものがあった。
そこに声の主はいた。
声の主を囲むようにして部屋には大人の天使が槍を持ち、10名程が立っていた。
その中に失踪者の写真に良く似た顔をした天使もいた。
声の主 ようこそ。とでも言った方が良いのかな?わたしは、この部隊の天使長をつとめるロクシヌ。
さて、先程、君は魔王だと話していたようだが、どうゆう事か聞かせてくれるか?
零時 俺は零時。そして、コイツらは全員、仲間だ。
光矢、友、未来、絆、華音、紫々森、美羽が一斉に軽く手を胸に当て礼をした。
魔王である件については話せば長くなる。
故に俺の話しの前にお前達が人間を襲う理由と魔界に転生者を送った理由を先に聞きたい。
ロクシヌ ほー。なるほど。この状況で堂々としていれるとはな。さすがである。
わたし達は人間を襲ってはいない。行っているのは裁きだよ。
そして、そこにいる数名の天使は元人間だ。世界に絶望した哀れなね。更に言えば先程、君達が倒した子供達の中にも元人間はいたのだよ。
時代が違う者から現世の者まで様々である。
零時 裁き?何のだ?
ロクシヌ 神は言ったのだ。
創造した自然界と生物のバランスが大事だと。そのバランスを調整せよ。成功者は階級を上げてやろう。とな。
天使としての階級が上がる事。これは、天界では最高の褒美なのだ。
零時 つまり、お前達から見て世界のバランスは悪い!と。
調整によりお前達は格が上がると。
だから、人間や魔人を減らしている。
そうゆう事だな?
ロクシヌ 平たく言えば、そうだな。
そして、俺の任務は~?
お前達をここに閉じ込める事さ。
ロクシヌは高笑いをし、玉座の後ろに大きなモニターを出現させた。
ロクシヌ 見よ。
モニターの映像は6画面に切り替わり、世界のアチコチで天使達が人間を襲っていた。
ロクシヌ ある大陸では毒物で滅し、別の大陸では人間達を操り争わせる。
そして、別の国では直接的に我らが手を下す。
まぁ、お前達は指を加えてそこで、見ていると良い。
ここからは出られんのだからな。
光矢 やっぱり罠かよ!クソ
美羽 ヒドイよ!こんなの!
未来 に、日本は?日本は、どうなっているのよ?
ロクシヌ 日本は最後だ。神は話していた。日本には魔王の生まれ変わりがいるとな。以前、送り込んだ最上天使が倒され警戒しているのだよ。本来であれば、あれで調和されていたのだがねー!
察するに君が魔王コールの生まれ変わりなのだろう?
君だけは、全精霊を送り込んで転生者にトドメをささせたはずなのだがねー?
零時 やはりな。精霊の力は俺にだけか?
さて、話しは終わりだ。
この世界の人間をお前達の好きにはさせねーよ。
周りを囲んでいた天使達が一斉に槍を構えた。
美羽 見て、軍が何とか戦ってる。官長さん達も密かに魔人を増やしていたのね。
零時 あぁ、今は軍事国のお偉いさんと統率者は俺の仲間だ。
さ、みんな、やるぞ!
そして零時は日本で待機しているスノー、桃、慎吾、章典に呼びかけて各国へ援護へ行くように命じた。
そして、全員が戦闘態勢に入った。
光矢、友、未来、絆、華音はバンドスタイルから個人戦スタイルに変更し、各自の魔楽器で応戦し、零時と美羽がロクシヌと戦い、
紫々森が各援護へ回った。
零時の魔剣とロクシヌの槍が空中で激しくぶつかり合う音が響く中、光矢のドラゴンボイスが一面に響き、天使達の動きを一時的に止めていた。
光矢 未来、今だ!
未来 OK♪アップテンポ♪
未来のギター音で光りの刃を作り出し、天使達に飛ばしていくと絆がドラムのシャッフルで全員の体に障壁を作り防御力を上げた。
そして華音がキーボードのミックス音で天使達を混乱させる。
そこを紫々森が魔銃を放ち、コアを潰していった。
天使の数名が奇声を上げ、散った。
零時 美羽、少し時間を稼いでくれ。
零時がロクシヌの槍を弾き、美羽が体術で、ロクシヌにダメージを与えていくと零時が少し離れて魔笛を使った。
そこにレディが出現した。
レディ あら、お呼び?桃様とせっかく良い感じだったのに。
零時 レディ、すぐに全員に鎧を作れるか?
レディ 魔服なら作れるわ♡
レディが蜘蛛の糸を口から吐き出すと、両手に黒い魔力を放出し、素早く動かした。
レディ 1~つ♡2~つ♡10~♡ラスト~♡
はい♪全員分、完成♡
レディが魔服を全員の体へ纏わした。
美羽 可愛い~♡
美羽がロクシヌの槍をかすめながら、蹴りを入れる。
レディ で、アタシは?戦いに参加したら良いのかしら?
零時 頼む!
レディが天使の1人を糸で縛り身動きを封じると手を蜘蛛の手に変化させ、素早くコアを貫いた。
光矢 こっちは、あと5人で片付く!
ロクシヌ ぬぬ。女!魔力とは別にその体術、やるではないか?
美羽 ふふん♡アタシ、こう見えても農業で体は鍛えてあるの。
あなたが話す自然の大切さは良く分かるよ。でもさ、だからって同じ命を絶やすのは違うんじゃない?って思うんですけど?
・・会話で少しでも時間を稼がなきゃ・・
ロクシヌ 何を?先に自然界との調和を壊したのはお前達、人間だぞ?魔人もそうだ。勝手に進化などしおって!
零時 美羽、離れろ!
零時の手に風の音が徐々に大きくなり響いていく。
美羽がロクシヌの槍に蹴りを入れ反動でロクシヌと距離をとる。
そこに零時がハリケーンを使った。
零時 それを自己都合って言うんだよ!
真空の刃をまとった竜巻がロクシヌを襲い、体中を刻んでいく。
ロクシヌ グワ~!しかし、我が使命は果たした。時間稼ぎ。とゆう使命を、、
ロクシヌの翼と体中がバラバラになり、光の泡となって消えた。
零時 ふん。人間も動植物もそんな簡単には諦めねー!
美羽が傷ついた体を抑えながら、その場にひざまづいた。
モニターには、激戦の中、死にいく人々もいたが、守り耐えていく人々や逃げ隠れる人の姿も見えていた。
光矢 こっちは、片付いたぞ!
光矢達も出血した腕を抑えながら、その場に座り込んだ。
零時 各自、回復後に慎吾達の援護に行くぞ!
美羽 アタシは零時と一緒に行く。すぐ、浮気するし~
零時 するか!
華音 アタシも零時君と一緒が良い♡
天使討伐により天使達の体から光る結晶が現れ全員の傷とダメージが全回復した。
そして、施設を壊して脱出すると美羽が持っていた回復草で魔力を回復し、転移で各国へ向かった。
紫々森は本部へ連絡を入れてから零時と一緒に行動をした。
Excuse me. This time the victim could not be saved. However, one of the angel's bases was destroyed. I don't think there will be any more casualties here
訳(すいません。今回は被害者は救えませんでした。しかし、天使の拠点は1つ壊滅させました。コチラでは、これ以上の犠牲者は出ないと思われます。)
that. Request a report at a later date
訳(了解。後日、報告書をお願いします。)
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