第35話 NYの怪事件【Boss】

小山が全員に必要な材料を伝え、持ってこさせると調剤が始まった。


試験管とフラスコがアルコールランプでグツグツ煮えたぎり、それをミキサーにかけて、混ぜ合わせていき、屋敷の庭に咲いていた魔花を入れ、更に混ぜていく事、30分。


スノー 何か強烈なのが来るみたいよ!


慎吾 何だ?

慎吾達が入り口に注意を配り、警戒する。


小山 待ってくれ、もう少しで復活薬は出来そうなんだ!早く、早く!

あとは、機械の水を同じ速度で抜いていく必要がある。誰か、同時に動かすのを手伝って欲しい。


紫々森 それは俺がやるよ!


パチパチと手を叩く音がすると、それは慎吾達の前に突然として姿を現した!


いやー、君達、やってくれたねー。しかも別の国の人間とはね?

特別に君達の言語で話してやろう。これから絶望が始まるんだからねー笑


2羽のカラスを肩に乗せて転移のような事をしてきたのは前身、黒フードの細身の男だった。

男が両手に青い炎を作り出し、慎吾達へ向けて放った!


慎吾がウォーターをぶつけたが、炎は消えずに飛んできた。


スノーがコールドブレスを放ちかき消した。


スノー 慎吾、コイツ、強いよ!マスターを呼ぶかい?


慎吾 いや、零時は最終手段にしよう。アイツが俺達にこれをやらせたのには多分、何か考えがあるんだ。

昔から、そうゆう奴だよ。


スノー だね笑


人間に従う魔獣が僕の作り出した奴の他にいるとはね~?君達、いったい、誰だい?魔界では見た事がないねー?


慎吾 お前が誰だよ?何で、この世界にいるんだ?


僕はNekurio。ここの創造主さ。この子達はねー。戦争好きな人間に売るんだよ。この世界ではお金が一番なんだろ?

高く売って、僕が世界一になるんだ。


スノー 魔界で一番になれなかったから、コッチでなら?ってかい?


そうさ。アッチでは魔王が桁違いの権力と魔力を有しているらね。僕なんかじゃ、無理さ。それに天界の邪魔もある。

さっ、お話しは終わりだよ。君達は、なぜか魔力を有している。だから、僕の右腕として使ってやるよ。魂を取り替えてねー笑


男が両肩のカラスに合図をすると、カラスが肩から離れ、大ガラスに変化した。


大ガラス2体が慎吾達に襲いかかってきた。


スノーが上に飛び、大ガラスのくちばしをかわし、凍らせた爪を伸ばし大ガラスの背中を引っかいた!


大ガラスが声をあげて床に落ちた。


慎吾は水刃で、大ガラスの首を切り落とした。


スノーがまだ、空中を旋回し、地面に降りる時、Nekurioが、消えて移動し、スノーの目の前に現れ、スノーの口を片手で抑えた。


悪いワンちゃんだ!少し、おしおきが必要だね。

Nekurioの手から緑色の煙が溢れだし、スノーの口の中へ入れた。


その間、紫々森と小山が急いで同時にスイッチを押していた。


スノーが苦しみだし、全身から血が垂れてきた。

スノー な、何、を?


Nekurio ンフフ♪君、強いから僕の物にしたくなっちゃった♡魂は頂くよ。その身体もねー。


慎吾が自分の周囲3メートルに水の刃を無数に作り出し、ブンブンと音を立て、Nekurioに近づいた。


Nekurio これは凄い!君も中々じゃないか!良いねー!


また緑の炎を片手に作り出し、宙に浮くと慎吾へ向かっていった。


そこを紫々森が銃を撃ちこんだ。


紫々森 あとは大丈夫だ!


見ると機械の水は抜けて子供達は小山が一人づつ、おぶさり奥の部屋へ運んでいた。


Nekurio おや、死ぬ順番が変わりましたねー!


Nekurioが片手に大鎌を出現させると紫々森の腹部へめり込ませた。


紫々森が口から血を吐き、その場に倒れた。


それを見たスノーが最後の力を振り絞り遠吠えを使った。

スノー マスター、早く!


そこへ、制服を着た桃が現れた。


桃 あー、授業って退屈!早く終われつーの!

おや?ここは?


スノー ハハッ、ミスっちゃった!


桃 スノー!じゃん?どした?


慎吾 桃ちゃん、スノーはアイツにやられたんだ!


桃 おや?慎吾もいる~!わーい♡元気~?


Nekurio 何だ?お前?どこから来た?


桃 アタシ?って、お前、顔がキモ!

桃は腕を組んで少し考えた。


Nekurioが、また消えて桃に向かって鎌を振り下ろした。


桃が素早くかわし、回し蹴りを顔面に入れた。

Nekurioが吹っ飛び壁に激突した。


バカな!なぜ、体術が僕の体に当たる?


桃 アンタのコアは頭、右腕、左足の3個でしょ!見え見えだよ!

これでもアタシは研究員なのだ~笑


桃が指笛を吹くとクローが桃の肩に現れ、回復薬を桃に渡した。


桃 クローちゃん、慎吾とスノーに早く飲ませて。


クロー カーッ、お任せを!


桃の髪の毛が無数の蛇に姿を変えるとNekurioに向かっていき、無数の大蛇へと姿を変えNekurioに噛み付いた。


スノー達が回復し、慎吾がすぐに紫々森に回復薬を飲ませた。


Nekurioが悲鳴を上げて、血しぶきをあげ、その場で血溜まりになっていった。


小山がカルテを使用した。


Name Nekuro

種類 ネクロム(死霊使い)

Lv 300

特徴 死神になりそこねた魔法使い。

死者の魂を操り、従者を作り出す生死の挾間に存在する者。

天界と魔界、どっち付かずの優柔不断さが嫌われている。


小山 強いわけだ!


桃 おっ?何それ?見せてー!


桃がカルテを取り上げた。


慎吾達のLvが上がった。


慎吾Lv85→88


スノーLv123→Lv125


小山 Lv28→Lv35


紫々森 Lv8→Lv15


桃 Lv420→Lv420


クローLv40→Lv41


スノーの身体から黒いオーラが溢れだしてきた。

スノーの背中に翼がはえた!


スノー おや、やっと羽えたようね♡桃、来てくれて良かった♡


桃 ふふーん♡学校、つまんなかったし、良いよ~♡

スノーの翼、良いじゃん♡フッフッフ♪また、調べる事が増えた♡

てゆーか、呼ぶ前に事情を話しなさいよね!メッ!だよ♡


スノー あーん!マズいタイミングで進化しちゃった~

ごめーん。本当はマスターを呼ぼうとしてミスっちゃたの


桃 なんじゃ、そりゃ!

って、また学校から百合に電話がいくよ~(涙)ゲーセンに行ってた事にしよ♪


慎吾 おーい、手伝ってくれー!子供達が大変なんだ!


その後、全員で子供達を病院に運び、魔力を吸い上げ、普通の子供達に戻し、全員で日本に帰った。




























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