第11話 Party♡Time

5月22日(日曜日)晴れ


その日は涼しげな風が吹き山の木々の葉が揺れる過ごしやすい日であった。


ウルフマンとの戦闘を終えた次の日、零時達は警察に乗り捨ててある車があると通報をし、山からは車が撤去された。


それは、幸いにも盗難車であった為、ウルフマンに食べられた女性の話しは出なかった。


その後、全員で近くの川原へ行き、BBQは始まった。


美羽 あんな事の後だから、野菜だけね


青空の下、木々に囲われ川の流れる音が響く場所に煙りが上がり、それぞれに鋭気を養いつつ、過ごしていた。


そこへ


ある~日~♪


森の中~♪


クマさんに~♪


出会った~♪


花咲く森の~道~♪


クマさんに~


出会った~♪


とゆう歌声が聞こえてきた!


はい!ドーン!


空から熊が1体、零時達がいる場所に落ちてきた。


章典 うわーっ!危ねっ!


桃ちゃん、参上~なり♪


ワンッ♪


桃が蜂の羽音をたてながら、空から降りてきた。


零時 おー、良く来れたな!母上は?


桃 ふふーん♪ようやく、昼寝をしおったわ♡

肉じゃ、食え!


慎吾 あー、バッドタイミング!


章典 く、食え!ってクマ?


桃 そこにいた奴じゃ♡


美羽 ちょ、調理の仕方を知っている人~?いませんか~?


美羽が挙手をとった。


全員が沈黙をした。


すると、桃がクマを上に放り投げ、両手をカマキリの手に変化させると飛び上がり、


シュパッバッバッバッバッ~!


と言いながらクマを角切りにした。


そして、リュックからフライパンを出すとその肉を全てフライパンに乗っけて、飛び出した内蔵類には蹴りを入れて川の中に吹き飛ばした。


桃 アニキ、火!


零時が手から炎を出し、用意していた焚き木に火を付けた。


ほれ。


続けて桃がフライパンに油を入れ、それを焚き火に置いた。


章典、慎吾、美羽は前夜を思い出し口に手を当てた。


オエッ!


俺、昨日の女を思い出した!


俺も!


アタシも!ウッ。


そんな事は知らずに桃は塩コショウで味付けをしながら鼻歌を歌っていた。


花咲くもーりーの♪みーちー♪


クマさんが~♪お肉になった~♪


30分後


じゃーん!でっきあがっりー♡


それを真っ先に食べたのはスノー。


・・・美味~い~♪・・・


次に零時が、


おっ!これは美味いぞ!


逃げていた3人に桃が笑顔で近づいてきた。


ほれ、食え!


ギェ~!!やだやだやだ~!


美羽が両手をふりながら全速力で逃げたが、桃の超加速で追い抜かれ、叫んでいる美羽の口の中に肉を放り投げた。


いっや-!!


あれ?お、い、し、い?かも?


桃 でしょー?♡あっちで皆で食べようよ♡


慎吾がスマホをポケットから出し、クマ料理で検索をした。


慎吾 へー!これ、見ろよ。クマって高級肉なんだって!!


全員が慎吾の検索した画面を覗き込んだ。


マジだ!!


そして全員が焚き火を囲み、それぞれに色々な話しをして盛り上がり日曜日が終わった。


章典 魔力計測機って?そんなの作れるのかよ?


零時 温度計や体温計があるのだから、出来るはずだが、どうやって作るのかは俺も知らん。コンタクトで下々の者に繋がれば、聞けるのだが。

やってみてはくれんか?


章典 一応、試してはみるけどさー

俺、いまいち魔力の理論が良く分かってないからさー、そこからだよ?何か本とかってねーの?


零時 それも、今度、聞いてみようぞ。


そこに美羽が来て零時の腕にしがみついた。


ねー、零時?最近さー、2人きりでデートってしてないよね?


だな。仲間でいる事が多いな。


そのうち、しようよ♡


明日か?


明日は学校じゃん!近いうちで良いよ♡


そして夜になりパーティーは終わり、全員がその日は家に帰った。


成果


桃のレベルが74に上がった。


ビーストの捕食能力により熊の能力を得た。


※この話しを読まれた人へ

実際に熊を食べる時は専門家に調理をお願いするか、料理として出されている物をお食べください。

よろしくお願いします。








































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