後編・6 ズゥヌゥクワァ

 トラブルなく無事に終えられて良かったとか、良い思い出作りになっただとか、そういうありきたりな挨拶をして秋キャンを締めた。いつもは克己とふざけたやり取りを交わすのだが、今はユーモアなんか交えている心の余裕がない。

 口々に「おつかれさまでした~!」と言って解散していく後輩達を見送る。隣で、克己が煙草を加えながら言った。


「慧。顔色、悪いぞ。大丈夫か?」

「……大丈夫。さっさとレンタカーを返してしまおう」


 車をレンタカー会社に返却し終えてから、俺は克己を誘って近くのファミレスに入った。この不可解な出来事について一刻も早く相談したかったのだ。もし俺以外に先輩のことを忘れていない人間がいるとすれば、克己だけだと思った。




「本気で言ってんのか。慧」


 信じられないという表情を浮かべる克己を見て、期待は儚く打ち砕かれる。


「信じらんねェよ」


 克己は顔に書いてある通りの言葉をつぶやいた。


「俺達の先輩……存在しない四年生が、秋キャンに参加してたって?」

「逆だよ。先輩はたしかに存在した。誰も先輩のことを覚えていないだけなんだ。俺も――名前は思い出せない。でも、たしかにいたんだ」

「怖い話じゃねェかよ……」と克己は声を顰めた。


「俺だってビビってるよ」

「……ンだよそれ。ありえねェって」


 克己は苛ついたように立ち上がり、ドリンクバーに行ってしまった。

 そしてグラスいっぱいにジュースを注いで戻って来るなり、「俺が信じられねェのはさ」と話し出す。


「慧に親しい女の先輩がいたってことだよ。しょっちゅう二人で飲みに行くほど仲良かったって? お前が片思いしていて、俺も応援してたって? 信じられるかよ。お前、恋愛どころか俺以外とまともに付き合わねェじゃん。……言いたかないけど」


 克己は言葉を切った。


「慧の妄想じゃねェの」


 俺はぐっと喉に力を入れた。


「違う」


 違うと思いたい。

 先輩と過ごした時間。話した内容。約束。


 ――違う。妄想なんかじゃない。


 克己は持って来たばかりのジュースを一気に飲み干した。


「いや。わりぃ。キツいこと言ったわ。慧がこんな冗談言う奴じゃねーのはわかってるんだけどさあ……」


 克己の提案で、俺達は大学のサークル棟に向かうことにした。四年生ならばサークル棟のどこかに名前や写真が残っているはずだという克己のアイディアだった。

 まずはサークル名簿。

 ……名前はない。

 行事ごとのアルバム。

 ……どこにも写っていない。

 四年生の引退イベントの寄せ書き。講義のノート。新入生勧誘用のビラ。教科書。冷蔵庫の中。共用のゲーム機のデータ。サークルのブース内を手当たり次第にくまなく探したが、どこにも、先輩の情報は見当たらない。


「サークルの名簿にも載ってない。連絡先も残ってない。写真にも写ってない。人間一人が綺麗に消えちまうなんて、やっぱり、有り得ねェって!」


 パイプ椅子に座り、克己は匙を投げた。


「わかってる。わかってんだけど……」


 俺は深くため息をついた。

 どうしたら信じてもらえるのか。


「なあ、克己。俺達がどうやって仲良くなったか覚えてるか」

「一年生のときに飲み会で意気投合した」


 克己が投げやりに答える。


「俺が、お前みたいなタイプと意気投合すると思うか」

「は?」と克己は眉を顰めた。


「そりゃ、タイプは違うけど」

「共通の話題だってなかった」

「まあ、それはそう。……何が言いたいんだよ?」

「『先輩』が俺達を取り持ったんだよ。じゃなきゃ、俺とお前は友達になってなかった」


 克己は困ったように頭を掻いた。


「わかった。信じる。わかった」

「え?」

「あ、いや。丸っきり信じてるわけじゃねェけどさ。先輩という人がいたなんて信じられなくても、慧のことは信じる。これでいいか?」


 克己。


「ああ。十分だよ。ありがとう」

「……にしても神隠しみたいな話だな。まるで管理人の、あの話に似て――いや……でも、まさかな……」


 克己が言いかけた自分の言葉に迷いを見せる。


「管理人って、星本さんのことか?」

「キャンプファイヤー中に演奏を披露した後、あの人、怖い話を披露していっただろ。覚えてるか?」


 俺は首を振る。


「そうか。お前、あのときいなかったのか」


 克己によれば、車で来ているからとお酒を断った星本さんは、場を盛り上げるために怪談を語ってくれたらしい。


「たしか誰かがスマホで撮ってたから、聞いてみるよ」


 間もなくして、後輩から動画ファイルが送られてきた。



   * * *



 カイイカラ・ビレッジの管理人をしております、星本と申します。今夜はこんなに大勢の学生さんに泊まっていただけてとても嬉しいです。酒の肴に、不思議なお話をお聞かせしましょう。ええ、ええ。気楽に、お酒を飲みながら聞いてくださいね。

 こうして山に暮らしていると、沢山の怪談を耳にいたします。

 山中で不思議な声を聞いた話。

 人魂のような光を見た話。

 山で出会った人が下山するときには居なくなっていた話。

 このキャンプ場を経営して長くなりますが、お客様や同業者から様々な話を聞いてきました。そのうちの一つをみなさんに披露いたしましょう。

 とある男がいました。ここでは、そうですね。仮にAさんとしましょうか。

 Aさんは登山が趣味で、毎週末に山に登ることを楽しみにしていました。彼には恋人がいました。恋人は登山に無関心でしたが、楽しそうに山のことを話すAさんの影響を受け、付き合いを続ける内にやがて一緒に山に登るようになりました。

 ある日、いつものように二人で山を登っていたときのこと。どこからか「おーい」と呼ぶ声がしました。きっと別の登山客が、離れた仲間に向けて声を掛けているのだろう。そう思ってAさんは無視していたそうです。

 しかし、いくら進んでも声は止みません。良い加減うるさいなとAさんがうんざりしていていたとき。恋人が「ためしに返事してみようか」と言うのです。そんな悪戯心を出して、もし相手が柄の悪い人間だったらどうする。そう危惧したAさんは止めたそうですが、恋人は「一回だけ」と笑って、「おーい」と返事をしたそうです。

 すると、向こうからも「おーい」という声が返ってきました。Aさんは「キリがない。もうやめとけ」と恋人に言いました。――が、隣に恋人の姿がありません。Aさんは驚いて、前後左右を見渡しましたが、どこにもいないのです。二人が歩いていた場所は登山道の途中の開けた場所で、崖下に落ちるような危険はない場所なのにも関わらず、恋人は忽然と姿を消していました。

 Aさんが慌てていると、異変に気が付いた後続の登山客が声を掛けてくれ、Aさんの恋人を一緒に探してくれました。しかし、小一時間探しても見つかりません。夕暮れが迫ってきたために、Aさんは下山するしかありませんでした。山を下りたところで捜索を頼もうとしましたが、今度は恋人の名前が思い出せない。それどころか顔も、年齢も、なにも思い出せないのです。捜索を頼もうにも頼めず、Aさんは狐につままれたような気持ちで帰宅しました。

 そこで、彼は気付いたのです。あの「おーい」という声が、恋人がいなくなった瞬間からは一度も聞こえなかったことを。

 おっと。皆さん。黙ってしまって。これは作り話ですよ。安心してください。怖かったですか? それは良かった。はっはっは。

 なぜ山に怪談が多いかといいますと、単純に山歩きの危険性を伝えている節もありますが、もう一方の視点では、その昔、山は異界に繋がりやすい場所だと信じられてたためです。その考えが現代人にも通じていて、今も山にまつわる不思議な話が絶えないのだと思います。

 これは何も日本の山特有の傾向ではないのです。海外だと、例えば〈Forest Folklore〉……森の民話と呼ばれ、自然豊かな森林部にまつわる民話群が伝わっています。

 カナダの北西沿岸部に住まう先住民にも似た傾向があります。〈クヮクヮカワク族〉という部族に伝わる話に、ズゥヌゥクワァが居ます。これは森の奥地に棲み、大抵の場合は女の姿をしています。主に子供を攫ってしまう訳ですが、これが現れるときには「フゥ~」と声を発するのだそうです。風音のように聞こえるけれどズゥヌゥクワァが森を徘徊している合図なのだと。それは目が悪いため、息吹を使って人間の居場所を特定しているという説もあります。声が聞こえたら、大人なら注意を払い、子供なら速やかに森から逃げねばなりません。

 怪異が特定の声を発すること、そしてある法則に従って人を連れ去ってしまうこと、それは日本国内のみならず海の向こうでも同じなのですね。我々の科学や文化を超えて、あちら側のルールを垣間見るようで面白くありませんか? そもそもズゥヌゥクワァはクヮクヮカワク族版のバーバ・ヤーガともいえます。バーバ・ヤーガはForest Folkloreにおいて――



   * * *



 後半は星本さんお得意の蘊蓄が続き、克己は途中で動画を停止した。


「その話……」


 たしかに似ている。

 克己が「これがそのときの写真」とスマートフォンを寄越した。画面には、星本さんを中央にした集合写真が映っている。すでにべろべろに酔っ払っている面々もいて、てんでまとまりがない一枚だ。


「俺以外は全員この場にいたんだな」


 この時間、俺は『先輩』と一緒にいた。それは覚えている。河原に座って、缶ビールを飲んで。それまで誰にも言えずにいた母の話を打ち明けたのだ。


「このときお前、たった一人でどこに行ってたんだ?」


 克己も違和感に気付いたようだった。


「……なあ、慧。星本さんに電話してみたらどうだろう。慧のような経験をした人が他にも居るかも。あの人なら何か知っているかもしれない」


 克己の提案に、俺は躊躇した。いきなり電話をして、信じてもらえるだろうか。現に克己ですら、俺の話は半信半疑なのに。迷惑がられるのでは?

 しかし他に手立てもないし、このままにしておくのも気持ちの納得がいかない。俺は克己にも聞こえるようにスマートフォンをスピーカーの設定にし、カイイカラ・ビレッジへ電話を掛けた。

 呼び出し音が途切れると、「もし、もおし?」と小さい女の子の声が応答する。


「あの――星本さんはいらっしゃいますか?」


 ごそごそと受話器を塞ぐような音がして、「すみません、もしもし、カイイカラ・ビレッジです!」と男性の声に代わった。星本さんだ。


「あの、急にお電話して申し訳ありません。今朝までそちらに宿泊させていただいていた西条です」


「西条さん。どうもどうも。ごめんなさいね、ちょっと姪が勝手に電話を取っちゃって。何か忘れ物でも?」

「いえ。そういうわけではないんですが……その……」


 どう話したら良いものか。


「……つかぬことをお伺いしますが、昨夜の宿泊人数は何名とお伝えしてましたっけ」

「ええとね」と紙をめくる音がする。


「十九名。内訳は男性八名。女性十一名ですね。違いました?」


 やはり一人少ない。

 だが、はじめに二十名だったことを証明するものは何もないのだ。


「いえ、大丈夫です。それともう一つ……星本さんが夜に怪談を聞かせてくださったとお伺いしたんですが」

「怪談? ……はいはい、一声呼びの話ね」


 聞きなれない単語だったが、ひとまず置いておくことにした。


「あの……星本さんの話と似たようなことが起こったと言ったら、笑いますか?」


 一瞬、電話の向こうが静かになった。


「どなたか、山で消えたんですか?」


 俺は小さく「はい」と答えた。

 それからは順を追って、星本さんに事の顛末を話した。荒唐無稽な話だと思われるだろうと構えていたのだが、星本さんは最後まで耳を傾けてくれた。


「信じられませんよね……」

「いえいえ。そんなことはありませんよ」とさらっと星本さんが答えたことに、俺の方が面食らってしまった。


「信じてくださるんですか?」

「勿論、勿論。それはヨモツヘグイの一種かもしれませんねえ」

「ヨモツヘグイ?」


 またしても聞きなれない単語である。


「ご存知ありませんか。ヨモツとは黄泉ヨミの国のこと。ヘグイとは戸口の『戸』喫煙の『喫』と書いて戸喫――あるいはかまどの『竈』に食べるの『食』で竈食と書きます。うんうん、後者の方が意味はわかりやすいかな?」


 隣で聞いていた克己が、ビラの裏に文字を書いた。――黄泉竈食ヨモツヘグイ


「黄泉竈食とはつまり死者の世界で、死者の世界の食べ物を口にしてしまうことです。食べた人はその世界の者になってしまい、再び現世には帰ることが叶わなくなるという。いやいや、そういう悲しい話なんですね。

 最も有名な話は、古事記に書かれている日本神話です。伊邪那岐命イザナギノミコトが愛妻・伊邪那美命イザナミノコミコトを黄泉の国から現世へ連れ戻そうとするのですが、妻は黄泉の国の食べ物を食べてしまった後だったために、現世に戻ることができなかった。

 実はギリシャ神話にも〈ペルセポネの冥界下り〉と呼ばれる黄泉戸喫を思わせる逸話があります。ペルセポネというのはゼウスと豊穣の神・デメテルの娘で、花を咲かせる女神として知られます。冥界の王・ハデスがペルセポネに恋をし、ペルセポネを冥界へと連れ去ってしまう。デメテルは娘を取り戻すべく尽力くするのですがペルセポネは冥界のザクロを十二粒の内の四粒を食べてしまったのです。幸いにも全て食べなかったお陰で一年の内三割を冥界で過ごすようになったという……どうですか。類似性を感じるでしょう。

 ヨモツヘグイというのは文化をまたいで存在する概念のようなんですねぇ。民俗学者や怪談マニアの間では有名な話ですが……と、ああ、もう、すみません。また延々と喋ってしまった!」


 突然、神話の話を聞かされたことに俺は戸惑っていた。先輩のことと、その神話に、なんの関係があるというのか。


「西条さん。あなたは今朝、知らないキャンプ客と一緒に朝食を摂られたと、そうおっしゃっていましたね」

「は、はい」

「お話を伺っていて気になったのですが、うちの近くにテントを張れるほど整備された広場なんてないんです。西条さんも昼間に散策したのであれば、おわかりじゃないですか?」


 何だって。


「それに幾らキャンプだからって見知らぬ人間から食べ物を貰いますか? 西条さんほどしっかりされた方が、そのことについてなんの警戒感も抱かれなかったのも妙です。焼かれていたのは食パンでしたか? ロールパン? メーカーは? それは本当に――パンだったのですか」


 星本さんの指摘に、俺は呆気にとられてしまった。言われてみれば、あのときパンを食べることにまったく躊躇いなんてなかった。結局胃が気持ち悪くて食べられなかったのだが、本音では食べたくて仕方なかったのだ。


「西条さんが会った男性が、この世の、生きた人間ではなかったと仮定すればどうでしょう」

「どう、って……」

「存在しないはずの場所で人ならざる者に誘われて不可解な食べ物を口にした。それを食べた人間は、山を下りると存在が消えてしまった」


 星本さんがまとめた話を聞き、背中にぞわぞわっと鳥肌が立った。まるで、先ほど聞いたヨモツヘグイの話だ。


「私がヨモツヘグイかもしれないと申したのはそういうことです。パンのようなものを食べた『先輩』だけが消えて、食べなかった西条さんが無事だったことに説明がつくと思いませんか」

「そんな。そんなことが、現実に……」


 ……あるはずない。

 そう否定したかったのに、言葉が出なかった。


「山って、昔から怪談が多いでしょう。人の目が届かない領域が多いから、犯罪がやりやすいですからねえ……でも今回の場合は失踪したのではなく存在ごと無かったことになったわけですから、まあ、我々ホモサピエンスの手口ではなく、あちら側の干渉を受けてしまったのでしょう。人の目を嫌うのは犯罪者だけでなくあちらさんも同じですからねぇ。

 昨晩、私が皆さんにお話しした怪談は、所謂『一声呼び』と言われる有名な話です。妖怪など怪異の類が人に呼びかけるときは、決まって一度しか呼びかけないと言われているんですね。『おーい、おーい』と呼ぶなら人間ですが、『おーい』とだけ呼ばれたら、それは人ではない。返事をすると……」

「返事をすると?」

「連れていかれると言われます。ですから、山や、夜道など相手の姿が視認出来ない状況下においては、一度しか呼ばない声に返事をしてはいけないんです」


 まるで民話の世界ではないか。

 ヨモツヘグイ。

 一声呼び。

 どちらもどこかで聞いたような話ばかりで、現実離れしている。


「作り話のようでしょう?」


 星本さんは俺の内心を言い当てた。


「しかしね。古い話が今日まで伝えられているのには伝えられているなりの理由があると思うんです。先人達からの教訓なんですよ、これは」

「それなら、帰ってこられる方法もわかりませんか? つい今朝の出来事なんです。先輩は――」

「死んだ人間が生き返ると思いますか」


 はっきりとした口調だった。

 諦めろ、と。そういう意味なのか?

 膝から崩れ落ちて泣き叫びたい気持ちに駆られる。隣に克己がいてくれなければ、きっとそうしていただろう。俺は頭を抱えて「うう……」と唸った。


「西条さん。よろしければ直接お話しませんか? どうやら相当に参っていらっしゃるご様子だ。私に力になれることはないかもしれませんが……」


 俺が返答に迷っていると、克己が「行って来いよ」と囁いた。

 俺は星本さんの言葉に甘えて、今週の土曜日に秩父で待ち合わせる約束をした。週末も宿泊の予約が詰まっているそうだが、夕方なら時間が取れるという。

 絶望のどん底に落とされた気分だ。これが現実? 俺は先輩を失ってしまったのか? なんの予兆もなく? こんなに、あっけなく?

 本当に先輩がいなくなってしまったのなら、いっそ、すべてを投げ出してしまいたい。先輩がその――黄泉の国とやらに行ってしまったのなら、俺が死んだら会えるのだろうか。


 いや……まだ諦めきれない。こんな簡単に俺と先輩の関係が切れてしまうなんてありえない。

「慧」と呼んでくれる声が、まだ耳に残っているのに。

 今の俺にとっては、星本さんが俺の話を信じてくれたということ、そして克己が傍に居てくれたことが救いだった。

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