第2話 下ネタから始まる異世界転移
「ですから、わたしが行なったのは家伝の特別な召喚でして、こちらが指定した条件に見合うかたを探したうえで、さらにそのかたの個性や潜在能力を反映したユニークスキルが付与されるという非常に貴重なものなのです」
僕のストライクゾーンど真ん中の彼女を前にしていることもあり、ぜんぜん話の中身が入って来ず、何度目かの説明でようやくだいたいのことが掴めてきた。
・どうやら彼女は魔王の娘らしい。
(次代の魔王はこの娘になるのだろうか)
・この召喚陣を使った召喚は古の「勇者」を呼ぶためのかなり特別なものである。(一般的な召喚もふつうにあるとのこと)
・召喚の目的は、地球侵略派の攻勢を高齢の現魔王が率いる穏健派(共存派)が抑えられなくなっているため王家に伝わる特別な召喚陣で呼んだ「勇者」の力を借りて挽回したい。
・この異世界では「ステータス」と唱えることで自身の能力やスキルが確認できる。
・「勇者」には異世界の神より強力な「ユニークスキル」が与えられる。
彼女の言っていることは理解できるのだが、だんじて納得はできない。その理由はこのステータスだ。
「ステータス!」
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名前:田原 早一漏(タワラ・ソーロー)
性別: 男(童貞)
年齢:18
レベル:1
HP:20/20
MP:25/25(+5)
スキル:地獄耳Lv1、弱点看破Lv1
ユニークスキル:エロパワー変換
称号:勇者(笑)、早漏
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「アイエエエエ! ソーロー !? シモネタナンデェ!?」
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