第4話40歳で冒険者はダメでした
ちょっとやめてよ惨めだよ受付さんも固まっちゃったしシャーロットも言葉を失って
まじなのかみたいな顔をしている ちょっと興奮するだろ
「ですがナオさんはA級モンスターを一人で倒したんですよ。実力は十分だと思いますし、戦っていけると思いますけどダメですかね。」
しばしの時をへて回復したシャーロットがすかさずフォローをしてくれる
「申し訳ございませんが規約上イカゴ・ナオ様の冒険者登録は受理できません。」
しかしすでにお断りモードに入った受付嬢には響かなかったようだ。
「ごめんなさい15歳から冒険者になれることは知ってたんですけど何歳までなれるのかは知りませんでした。」
「別にいいよこんな歳だしね」
「でも本当に40歳には見えませんでした。本当に40歳なんですか?肌がすごい若々しいですし・・あっでも魔法がすごいんでしたっけ。A級を一人で倒すぐらいですもんね40歳なら納得なような、そうでもないような。じゃぁ今度パーティ組みませんか?
私一人で依頼受けているのでメンバー募集しようかなって思ってたんですよ。」
めっちゃいい子やんこの子
でも冒険者になれないんだったら報奨金も出ないだろうし何かあった時に助けてももらえないだろう もしかしてそれを狙ってる!?
手元の金貨とただの労働力を得ようとしている?悪魔か?
「とりあえずご飯食べに行きましょう。お話もしたいですし奢りますよ〜」
やはりこれは詐欺の常套手段
ご飯を食べに行ったところを憲兵に引き渡すつもりか
俺は絶対に騙されんぞ たとえ俺が童貞で相手が可愛い女の子だとしても!!
「行きましょう」
童貞は女の子の誘いは断らない
<民家風レストラン>
「美味しいですねシャーロットさん」
「シャーロットでいいですよナオさん。24歳も上ですし仲間になるんですから」
グサっ
「こちらも呼び捨てで構わないよシャーロット」
「了解!ナオ」
う〜ん最高
しかしこれだけ年齢の離れた異性とご飯を食べていると
犯罪にも見えるな 捕まったりしないだろうか
料理の方はわりかし美味しい 特に鶏肉のソテー胡椒がきいて空腹もあってかかなり美味しいけどサラダはあまり美味しくはない かなり痩せているようで甘味よりも苦味の方が多い気がする
「しかしどうしよっか。冒険者になれないんだったら依頼も受けれないし
装備やマジックアイテムも買えないね」
シャーロットの口調は軽めになっている食事で親睦を深めることができたのだろうか
シャーロットは冒険者の上から2番目であるパール級だそうだ
組合への貢献度も高いので無理が通せるかととも思ったらしいが30歳ならともかく40歳はそろそろ寿命の近い老人 冒険者になるのはかなり難しいそうだ
しばらく足を揺らしてうーんとうなっている
悩んでいる姿も可愛いな
頭を抱えて唸る姿を眼福に眺めていると
「わかった!!」
「何かいい案あった?」
「魔術組合に行って推薦をもらったら冒険者になれるかもしれない」
冒険者組合だけでなく魔術組合もあるのか
この世界で身体で張り合うのは難しいかもしれないがモンスターを
倒すことのできた魔法なら可能性はありそうだ
「まぁでももう夜だし明日にしよっか」
その意見には賛成だ なれないことをしたせいかかなり疲労が溜まっている
特に腰と脚に
「私のお気に入りの宿があるのそこに泊まろうよ」
「了解」
・・・・えっもしかして一緒にお泊まりですか
まじですか期待しちゃっていんすか?
いや行為に及ぶは三度目のデート後と決まっている
早まるな俺 落ち着くんだ俺
成功した成功した経験もないが失敗した経験もない
これはいける 今しかない
俺は大人になるんだ!!(40)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます