第6話 めんどいオッサンやでほんまに
『このことはおじさん達には言わないでね』
『まぁ一般人が神を見ても信じるかわかんねぇしな。どの道言ってもややこしいし言わねぇよ』
『じゃあ、とりあえず戻ろうか』
『そーだな。』
視界が真っ暗になったと思ったら。さっきの市場に戻っていた。いや、そのまんまって訳じゃなくて、なんか。。人が増えてないか?時間が経ったからそりゃ増えるかもしれないけど、これはあまりにも。。
『あちゃー、やっぱ飛んじゃ目立つ?』
『そりゃな、、というか、皆どっかの信徒じゃないか??みんなそれらしい服を着てるし、顔を布で覆ってある。かなり特殊な服装だよ。』
『我々は、何処の信徒でも無い。無神教でした。しかし無神論を信じている訳でもなく、ただ何を信じるべきか分からず苦しんでおりました。』
『しかし、貴方様をこの目で見て確信致しました。我々が信じるべき神は貴方様であると。。』
『あちゃー、ややこしいって言ったばっかなのによぉ。。』
『まぁ、しょうがないな。こればっかりは』
その人々の発言を聞いて、周りの市民もざわめき始めた。
<神?><なんの騒ぎだ?><さっき飛んでたやつじゃないか??>
『貴方様のお力により、どうか神の存在を世に知らしめさせては下さいませんか。』
『そーゆーの柄じゃなんだよなぁ、それに、そんな簡単に神って信じられねぇぜ?あんたらは別だけどよ、神を信じてない人にとって、神ってのは想像上の''イキモノ''なんだからよ。なぁ?焔』
『今の世の中、宗教系の話はシビアだからね。何も言わないよ。皆が信じたいものを信じれば良い。』
『それは今この話を読んでる人達の世界の話だろ』
『あんまりメタいこと言わないの。。。』
『さっきからなんの話しをされておられるのでしょうか。。何はともあれ、貴方様を我らの神としたい。ただそれだけなのです。』
『あー、えっとー。うん!無理!逃げるぞ焔!』
『まぁそれが良いだろうね。賛成だ』
まぁここでまた空を飛んじゃったわけだから、きっとその市場にいた人たちの中では神の存在が想像上の''イキモノ''から実在する''生き物''になっちゃったんだ。
この時、1部ではあるが人々の中で神の存在が知れ渡った。それは人類にとってとてつもなく貴重な発見であった。また、人々の考えが1つになった瞬間でもあった
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