第16話

「おねーちゃん、だと思う」


「うわ、、マジか...」


俺は頭をかかえた。好きな女に家バレしたし。


あ、でも、あれか。。

俺が出てかなきゃいいわけか...。


そう思い直し、ガキだけを玄関に誘導し、

帰ってもらうことにした。


「じゃな。気をつけて帰れよ」


「え、見送ってくれないの?」


「るせー、見送れない理由があんだよ。

気まずくて無理なんだよ」


「ふーん」


「鍵、勝手に開けて、帰ってくれていいからな...」


「変なの。。」


そう言いながらも、ガキは帰ってくれた。


筈だったのに。

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