第15話
「えええ...!?」
突如、その携帯が鳴り響いた。
「あ、もしもし、おねーちゃん?」
「あ、ぼくだけど。
うん、そうそう。昨日、助けてくれたおにーちゃんちに来てる。今、猫と遊んでる」
「え、迎えに来てくれたの!?
あ、じゃあ、これから帰る!」
「あ、おい...!!」
ガキが携帯を切ったその瞬間だった。
俺の家の呼び鈴がけたたましく鳴ったのだ。
「もしかして...?」
嫌な予感が走った。
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