第14話

「え、いるよね?だって、さっき、鳴き声きこえたもん。お邪魔しまーす」


たたっ、と俺の家の庭を横切るマドンナの弟に俺はたじたじだった。


「ほら、いた!ベランダから顔出してる」


指を指して、はしゃぐガキ。。


「くそっ。仕方ねぇな。ちょっとだけだかんな。はやく帰れよ」


「はーい」


といういい返事をしたのにもかかわらず、

全く帰ろうとしないのはなんでた?


「お、おい、おまえな、もう暗くなってきたから帰れよな。またねぇちゃん心配するんじょねぇのか!?」


ブッチーの頭を撫でながら

少年は呑気にこう答えてみせた。


「だーいじょうぶだよ。置き手紙してきた。

あと、ほら、これ。GPS機能つきの携帯持ってきたから平気!」

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