第14話戦いの輝き
呼び出しをくらったラディだったが、なんとかビッグデンスタジアムに到着した。
そこにはバギーやバイクに乗った、アックスメンの残党総勢四十人がエンジンを吹かしていた。
「そなたらは、アックスメンの残党か」
「うるせえ! ぶっ殺せ!」
悪党どもがラディに襲いかかる! それを静止する赤い服を着た仮面の男が前に出た。
「そなたは?」
「フル★リセッション大佐。人は私のことをそう呼ぶ。ディバインナイトのラディ君」
「なぜオレの名前を?」
「部下の間で話題になっている。それでだよ」
「アックスメンを解散させる気は無いのか?」
「それは出来ない相談だ。人類は粛清されねばならないのだよ」
「どうあっても、か」
口元を歪めて肯定するフル★リセッション大佐を見て、ラディは肩を落とした。しかしその上で、目の前のフル★リセッション大佐に向き合う。
「対話を拒否したのはお前たちだ」
ラディは木剣を引き抜く。
「見せてもらおううか、新しいディバインナイトの性能とやらを」
フル★リセッション大佐は、ビームライフルでラディを牽制する。ラディはそれをものともせずフル★リセッション大佐との間合いを縮め、木剣を叩きつける。流石のフル★リセッション大佐も、ラディの攻撃を避けきれず、ビームライフルを捨て、ビームアックスで木剣を防雨御する。
「また、敵となるか。ディバインナイト」
ラディの連撃を、フル★リセッション大佐はかわす、かわす、かわす!
「当たらなければどうということはない」
ラディが疲れてき頃合いを見計らい、フル★リセッション大佐は部下に指示を出す。
「アンジェロ。手筈通りだ」
アンジェロと呼ばれた天然パーマの男は、ビームショットらライフルをラディに向かって散弾状態で発射する。
しかしラディはそれをワープしたような速度でかわす。
「アンジェロ逃げろ! ヤツは普通じゃない。離れろ」
しかしそのスキもなく、アンジェロはラディの剣の餌食になってしまった。
アンジェロは苦虫を噛み潰したような顔で、「化け物めえ」そう漏らした。アンジェロはフル★リセッション大佐とラディが大気圏に突入していくのを確認した。
「大佐、離脱してください! あなたがこんなところで!」
大気圏の激しい摩擦の中、ラディとフル★リセッション大佐の攻防は続いた。
「アンタだけは落とす!」
「ラディ君止めたまえ。このままでは二人とも大気圏で燃え尽きてしまう」
それでもラディは攻撃の手を止めなかった。
「今度は外さない……」
そしてラディは最後の攻撃に出た。
ラディの上段からの大振りを、フル★リセッション大佐はかわしたのだ。そして大笑いしだしたのだ。
「何を笑っているんだ!」
「私の勝ちだな。今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!」
「ふざけるな! たかが石ころ一つ、ディバインナイトが押し返してやる!」
そして、ラディはアクシズを単独で押し返し始めた。
ノッチは自宅の窓から空を見ていた。
都会の端くれである、ピースアイランドはなかなか星が見えない。しかし、今日はなにか星が見える気がしたのだ。
「大きな星がついたり消えたりしている……。あはは……大きい! 彗星かな? いや、違う。違うな。彗星はもっとバァーッって動くもんな」
それは宇宙で孤独に戦っている、ラディの戦いの光、命の輝きだったのかもしれない。
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