19-5 女子会する?
「改めて自己紹介!とおるん、まひろんの頼れる先輩、檀崎美景だよー。よろしくねー」
まばらな拍手が広がった。
一先ずこの人物が誰なのかは全員が理解した。
しかし、何故ここにいるのかという疑問が全く理解できないのだ。
「それでアンタ……、いや、先輩は何しに来たんだよ」
この家の住人を代表して京真が疑問を口にした。
「え?女子会だよ?」
「そうじゃなくて、なんで女子会に来たのかって話だ」
「きょーちゃん面白い事言うねー。女子なんだから女子会にいるのは普通でしょー」
「何か話が噛み合ってねえ気がする!」
まったく嚙み合っていないのである。
そこに助け舟を出したのは麻尋だ。
「美景先輩を連れてきたのには理由があるの」
「そうなのー?」
「先輩は黙っててください」
本人は分かっていないようだ。
「まず、今日の女子会の目的はかずにゃんとおせろんを見るというものだったの」
「かずにゃんはやめてください」
「おせろんはそのままでいいかも……」
「おせろさん!?」
「話を続けまーす。私は透からおせろんが超絶美少女でスタイルも良くて胸がでかいと聞いたの」
「その通りです」
「そんな事ないから!」
恥じらうおせろを見て透と和己はニヤニヤする。
このあたりの感性は同じのようだ。
「そこで対抗措置として呼び出されたのが美景先輩である」
「である」
「まったく脈絡がわからねえ……」
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