第13話 世界の闇
闇の堕ちた空間へと、自分の手で用意した空間へと入る僕。
「ん?あ、来たんだ」
そんな僕を追いかけてきた梨々花たち五人。
「当たり前じゃない!……闇を打ち払うって何……?一体何をするつもりなの?」
「言っているままだよ?さすがの僕も世界を滅ぼすことと引き換えにお姉ちゃんを復活させないよ。ちゃんとぶっ殺せるという計算があっての行動だよ?……お姉ちゃんは失敗する可能性が少しでもある限り許さない。って言われちゃったけど」
この空間のなか……思うように闇を拡大することのできない
「だから、100%殺せる状況を作ったのさ」
まぁ……その過程でアホみたいに人間殺しちゃったから普通に怒られそうではあるけど。
「100%殺せる方法……?一体どうする?」
「そもそも。世界の闇をどうすることもできないのはそれがこの世の理だからだ。なら、どうこう出来るような理を持っている世界を見つける……もしくは作れば良いわけだ」
世界の闇に対して何もできないのはすべてそれがこの世界の理だからだ。
だから、理じゃなくてしてしまえば一瞬で解決する。
「な、なるほど……」
「見つけるのは無理だったから、長い時間をかけた試行錯誤の末になんとか作り出したんだよ……後は簡単」
僕は隣に立っている梨々花の顎を掴み、強引に自分の唇で梨々花の唇を塞ぐ。
「ッ!?」
「「「「ッ!!!!!」」」」
「んちゅ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……ふぇ?」
僕は頬を真っ赤に染め上げている梨々花を離す。
これで完璧。
さっきのキスで梨々花から魔力を強引に奪った。
これだけの魔力があれば十分である。
「これが余の答えだ」
余は闇へと手を向け、それをぶっ潰した。
闇はこの世界から忽然と姿を消す。
余が戦うまでもない……これくらい朝飯前だ。
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