第4話
遥か過去。
何年、何十、何千、何万、何億、何兆年前。
そこには、高度に発達した超文明が存在していた。
遺伝子操作によってありとあらゆる病気にかからないように操作され、食物はすべて培養され、自然災害はすべてコントロールする。
植物が行う光合成は機械が全て行える。この世界を支えるありとあらゆる生物循環はすべて機械が行える。
それ故に、すべての動植物の殺処分が決定し……ただただ人間だけこの星が支配していた時代。
そんな世界にはとある三人の人型の存在が存在していた。
それは神なのか、悪魔なのか、人間なのか。
誰もわからない。
だが、その存在たちは確かに存在していた。
星の核より発見されたその三人には寿命がなく、そして、人類の英知を超えた力を持っていた。
ただ、その三人はどこまで言っても無害だった。
三人はその絶大な力を持って人々と寄り添い、共に歩み合っていった。
「「「「……」」」」
怒涛の勢いで話をしていた梨々花が一度言葉を切る。
「なるほど……その三人ってのが……」
マキナが確信を持ったように口を開き、納得したかのように頷く。
「うん。そう」
それに対して梨々花も頷く。
「その三人のうちの一人が私であり、もう一人がアルベトであり……もう一人がこの世界の奥深くに封印されている」
「なるほどな。アルベトはそのもうひとりを復活させようとしている、ってわけか」
「……そのもうひとりは女?」
「えぇ。その人は長女。私とアルベトのお姉ちゃんだよ」
「……ギリッ」
「……ッ!!!」
梨々花の言葉を聞いたレインとレルの気配が……禍々しく沸騰する。
「なるほどな。それで?その姉を復活するとどうなるんだ?私たちにその話をさせるってことはお前さんはアルベトの計画を止めたいのだろう?……己にとっての姉でもある人を復活させるのに反対する。……何か理由がありそうなもんだが……そこのところは一体どうなんだ?」
「ごめいとう。姉を復活させるには……そこに、大きな障害があるの」
梨々花はマキナの言葉に頷き、口を開く。
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