第16話

「今日も補給に来たよー」


 僕は男兵サイドの補給を終えた僕は女兵サイドの方へ補給をするためにやってくる。


「あッ!待っていたよ!」

 

 僕の姿を見て女兵たちが近づいてくる。

 

 ムワッ……。


 その瞬間に一気に汗の匂いが広がる。

 ここに広がっているのも男と同じような臭い汗の匂いだが……男のものとは明らかに違う。

 あまり不快感がない。

 

「今日も元気か!」

 

 僕の側に近寄ってきた女兵士たち。

 その人たちはどの人も筋肉質で、背が高い。軽装であり、見えている脇からは伸び切った脇毛も見える。


 彼女たちは熱くないようにあまり厚着をしていなくて、着ている服装はまるでビキニアーマのようである。

 ガチガチに鎧を着こなしていても、重くて動くを阻害して邪魔になるだけ。

 剣で戦うわけじゃないし、魔法を直接食らえば鎧を来ていても一撃で無事死亡である。

 疫病の蔓延も魔法があるから、気にしなくていい。

 

 そのため、鎧なんてただの邪魔でしか無い。

 鎧の時代はとっくの昔に終わっていた。


「うん。当たり前。いつもどおり持ってきたよ。必要なものを言っていって」

 

「おう!まずはお前だな!ヤろうぜ!!!」

 

 にこやかな笑顔で、元気いっぱいに告げられる。


「……そういうのは好きな人としかしないから。いつかね」


「お!?いつかなら良いのか?」


「うん。大事な人になったらいいよ。まだほとんど面識ないしね」


「良いじゃねぇか!楽しみだ!これからも来てくれよな!……えぇっと必要なものだよな……ここに足りていないのは……」

 

 女兵の代表、この場で一番偉い人が必要な物資を言っていく。


「はいはーい」

 

 僕はそれに頷き、必要なものを渡していく。


「ありがと……」

 

 代表の女兵がそれを受け取り、各地へと流していく。


「えっと……次……ァ?」

 

 僕は膨れ上がった魔力を感じて、顔を上げる。


「えっ……?どうしたんだ?」


 いきなり勢いよく顔を上げた僕に対して女性たちは驚く。


「……ッ!!!みんなッ!伏せてッ!!!」

 

 僕はほぼ反射的に大きな声で叫んだ。

 

 轟音が爆ぜる。

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