第11話

「あっひょーわーッ!!!」

 

 勇者は僕の姿を見て変な声を上げる。


「ふぇ!?あっ!?嫌ッ!!!」

 

 そして、勇者は慌てて脱ぎ捨てられている自分の服をかき集めて自分の体を隠す。


「はわわわわ」

 

 勇者は焦ったような声を漏らし、体を震わせる。


「どうしよう……どうしよう……あぁ……私はこのまま雌奴隷にされるんだぁ……」

 

 そして、一人ぶつぶつと話し始める。


「これを弱みとして脅しに使われて……毎日肉便器として侵され続けて、道具のようにボロボロにされて……前線にいる多くの人たちのストレス発散のために輪姦されるんだぁ……」


「……?」

 

 僕は首を傾げる。

 肉便器……?

 体を剥いで工作して、肉のトイレでも作るの……?普通に腐敗臭が凄そう……それがストレス発散になるの?

 前線の人たちなんか病んでない?


「うへ……うへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ」

 

 そして、勇者はなぜか気持ち悪い笑顔を浮かべて、ニタニタしている。

 か、体を剥がられてトイレとして使われるのが好きなの……?だ、大丈夫なのか?この勇者……。

 実力的には何の問題もないし、技量も問題ないんだけど……性格面が心配だよぉ……この勇者。


「んぅん!?そのゴミを見るかのような目ッ!た、たまらない……」

 

 勇者は恍惚としたような声を上げる。

 ほ、本当に大丈夫かな……?ゴミを見るかのような視線がたまらないってどういうこと……?

 僕は初めて見る人種を前に困惑する。

 こんな人間居るんだぁ……。


「さ、さぁッ!!!私の体を好きにしてみろ!そのち◯こで私のおま◯こを勢いよくついて見ろッ!!!体を自由に出来ても!心まで自由に出来るとは思わないことねッ!!!」

 

 勇者は勢いよく服を投げ飛ばし、M字開脚を始める。

 ち◯こ?ま◯こ?

 勇者と子作りをしろと?


「別に僕はお前のこと好きじゃないんだけど」


「はぅん!?……肉便器にすら出来ないほどゴミだとッ!?……ご褒美ですぅ……はぁ……はぁ……はぁ……」


 

 あとがき

 新ヒロイン、ただの変態。ヤンデレはどこに行ったのだろうか……?

 なんとか変態をヤンデレ変態に進化させてみせる……ッ!

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