第28話

「はい。アンノウン君。コーヒーだよ」


「うむ。大義である」


 僕はレルが淹れてくれたコーヒーを受け取る。


「(*´Д`*)ハァハァ」


 そして、レルの頭を優しく撫でてあげる。

 しばらく撫でたあと、僕はコーヒーを口に含む。

 ……。

 …………。

 あっちゅい!

 ……猫舌の僕には熱いよ!


「大丈夫かな?丁度いい?熱くない?」


 レルが心配そうに僕へと尋ねてくる。


「( '-' )三( '-' )」

 

 僕はレルの言葉に対して首を横へと振る。


「あっ!そう!?ご、ごめんね……今ふーふーしてあげるから」


 レルが僕の持っているカップへと口元を近付け、ふーふーしてくれる。


「これで大丈夫かな?」


 しばらくふーふーした後、すぐ目の前……少し頭を伸ばせばキス出来るくらいには近かったレルの顔が少しだけ離れていく。


「ふむ……」


 僕は再びコーヒーを口に含む。

 うん……。

 熱くない。

 ガムシロップの甘みとミルクのコクが凄く感じられる実に美味しいコーヒーである。


「( ˇωˇ)"」


「そう!?それなら良かった……ε-(´∀`*)」


 僕の言葉を聞いたレルが安堵したかのように言葉を話した。


「素晴らしい出来である。感謝しやう」


「はぅわぁ!(*´д`*)ハァハァ」


 僕の感謝の言葉を聞いてレルは表情を赤く染め上げ、息を荒くさせる。

 うんうん。

 人から感謝されるのは嬉しいよね!


「して。レルよ。帝城の奪還の目処は経ったかえ?(それでレル。アレイスター帝国の帝城を奪還するため目処は経ちましたか?)」


「もちろん。お姉ちゃんに任せて!全ての準備は終わらせているわ」


「ふっ。素晴らしい。流石は我が騎士よ(そうですか。それならば良かったです。ちゃんと計画が進んでいるのであれば)」


「はにゅわぁん!」


 僕はレルの言葉を聞いて軽く安堵し、コーヒーを啜った。

 うん。実に美味しいコーヒーだ。

 レルが淹れてくれるコーヒーは梨々花と同じような味で、梨々花のことを思い出す。

 梨々花……僕が死んだ後どうしているのだろうか……。

 幼少期からずっと天才な子だったから、僕なんかいなくても大丈夫だと思うけど



「「( ๑º言º)(💢'ω')」」

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