第27話
褒められた。
撫でられた。
見てくれた。
「あぁ……」
ようやく報われた。
私は自分の元から離れていくアンノウン様を呆然と見送る。
救われた。
化け物となった私を受け入れてくれた。
化け物となった私に優しく触れてくれた。
化け物となった私を再び人に戻してくれた。
「あぁ……」
人へと戻った私を讃える声が聞こえてくる。
私を人へと戻してくれたアンノウン様を讃える声が聞こえてくる。
何を今更。
彼ら、彼女らの私を讃える声などどうでも良かった。……そんなことより私のために動いてくれたアンノウン様に。
私とアンノウン様の二人の思い出に干渉してくる蛆虫どもを駆逐してやりたかった。
「……」
目の前で。
私の目の前で堂々と歩いていたアンノウン様がド派手に転ぶ。
地面に落ちていた小石に躓いて。
「くくく……我の覇道を止めるとは。中々やるではないか」
立ち上がったアンノウン様は負け惜しみを言うかのように、言い訳を話す子供のように、言葉を話した。
『K・A・W・A・I・I』
私に衝撃が走った。
アンノウン君……?
母性がくすぐられ、
あとがき
読者様の意見を元に完成した承認欲求高めの隷属愛甘々お姉ちゃんキャラです。
甘々お姉ちゃんへの持って行き方雑じゃね?とは言わないでください。雑じゃないです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます