第11話

「おぉー」

 

 僕ダンジョン内部を見て歓声の声を上げる。

 今、僕の目の前に広がっているのは透き通るような水色の湖。

 その湖の中央……そこに建造されている巨大な城。

 巨大な城は湖にも映されている。

 ふふふ。

 実に雄大な景色である。

 ここ、こここそが僕が観光地について書かれた本で見た場所である。実際に見れて感激である。

 

 ここはダンジョン50階層。

 僕は数時間くらいで1階層から50階層まで踏破していた。

 本当は転移でダンジョンを踏破するつもりだったのだけど……10階層から先は転移で行くことが出来なかったのだ。

 なので僕は10階層にまでは転移で、そこからの40階層は魔物を蹂躙しながら進んできた。


「これだな」

 

 僕は異空間収納でとある物を取り出す。

 それはそこそこの大きさを持っている亀のオブジェ。

 転移が出来ないダンジョン……だがしかし、これを置くことのよってこの亀がポータルとしての役割を果たし、ここまで転移してくることが出来るようになるんだそうだ。


「よし、帰るか」

 

 一番見たかった場所にも来れた。

 そろそろ時間も遅いし、帰っても良い頃だろう。

 ニーナたちも待っていることだしな。


「ほい、転移」

 

 僕は地上まで転移し、ダンジョンから帰宅した。

 明日はとりあえず100階層を目標としてやっていこうかな。

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