第32話
「んー。終わーり」
僕は屋敷から借りてきた最後の本を読み終え、本を閉じる。
借りてきてから一週間。
ようやくすべての本を読み終えた。
「ふー」
僕は魔法で紙とペンを作り出す。
次に僕がやるのは情報の整理だ。ずっと呼んでいた内容を一度整理する必要があるだろう。
僕は紙に向かってペンを走らせた。
遥か古代。
人類の文明はこれ以上ないほどに高まり、大きな発展を遂げていた。
しかし、人類の発展しすぎた文明力は世界すらも滅ぼしてしまいかけた。
空は分厚い雲に覆われ、海は凍りつき、大地は熱く魂で燃え盛る。
世界の破滅すらも見えてきた矢先。
人類の前に奇跡が、神が舞い降りてくる。
神は人々からへと博愛の精神を分け与え、世界を滅ぼしかねない文明力を消し去った。
その文明力の代わりとして神より奇跡が、魔法が授けられた。
そして、もう二度と人類が対立しあわないように言語を統一させた。
神の齎した奇跡の元、人類は共に同じ言語で話し合い、平和に向かって発展していった。
これがこの世界で広く知れ渡っている宗教、ザブマ教会に語り継がれている神話だ。冒険者ギルドも元を辿ればこのザブマ教会の下部組織へと至るんだそうだ。
もう既に冒険者ギルドはザブマ教会の手から離れているようだけど。
次にこの世界のお金事情について。
鉄価 10円
銅貨 100円 鉄価10枚
銀貨 1万円 銅貨100枚
金貨 10万円 銀貨10枚
白金貨 100万円 金貨10枚
虹金貨 一億円 白金貨100枚。
こんな感じのお金の価値となっている。
僕の所持金は鉄価13枚、銅貨285枚。銀貨59枚。金貨149枚。白金貨1枚。
日本円で、合計16518630円ということになる。
結構な金持ちである。自分でも想像以上に金銭を所持していた。
次に見るのはこの世界に存在している国たちだ。
この世界の大国は全部で3つ。
急速に成長し、圧倒的な軍事力を誇るアレイスター帝国。
肥沃な大地と安定した陸上戦力と工業力を持っているイルミ王国。
世界中に数多の信者を抱え、強い影響力を持っているザブマ教国。
この三大国の他には極東に少数だけども個々人が強力なバンジ島。
幾つもの中小国が固まって形勢しているコモン連邦。
他にも多種多様な種族、中小国が存在している。
この世界はギリギリのところで平和を保ち、世界を巻き込む戦争が起きないように協力しあっていた。
そして今、僕が居る国がイルミ王国である。
国関連を学ぶ中で……僕は、イルミ王国の隣国。
妹がやっていた乙女ゲームの舞台となった国を見つける事ができなかった……。
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