第5話
「ぐへへへへ。流石は王女……他の女とは一線を画すなぁ」
「あぁ。全くだ」
ゲスな男の人たちの声が森に響く。
転がっている鎧を着た四人の死体に同じく地面に転がっている手錠をかけられた三人の女性。
そしてそれらを囲んでいる複数の男性。
「おい!中のもんもすげぇぜ!」
横に転倒している馬車の中を確認していた男たちの一人が歓喜の声を上げて出てくる。
「おぉ!良いじゃねぇか!」
「お楽しみがいっぱいだなぁ。おい」
「我慢ならねぇ。ここでヤッちまおうぜ?」
「ぐへへ。そうだなぁ。どうせこんなところ誰も来やしない」
男たちはゲスい笑顔を浮かべて三人の女性たちへと近づいていく。
「あ、あなたたち!王女である私にこんなことをしてただで済むと思っているの!?」
三人の女性のうち、ドレスを着ている女性、女の子が告げる。
「ァ?」
「かっかっか!何を今更!俺らは盗賊だぜ?どうせ誰からも許されねぇよ。なぁ?」
「あぁ。全くだ!」
男性たちは笑いながらドレスを着ている女の子の方へと近づいていく。
それに対して、女の子は瞳に涙を浮かべて小さな悲鳴を上げる。
「辞めなさい!その子には……手を出さないで!わ、私なら!私ならいくらでも構わないから!その子には!」
同じくドレスを着ている女性が叫ぶ。
「駄目です!するなら!私を!」
それらに対して鎧の下に着る服であるギャンべゾンを着ている女性が告げる。そんな彼女の周りには剥がされた鎧が転がっている。
「安心しろよぉ。全員犯してやるからよぉ!がっはっはっはっはっはっは!!!」
「さっさと犯してやんよ!」
男たちは笑いながら彼女たちの
「実にデカい胸だな!」
そう言いながら男は女の子のドレスを剥ぎ取り、顕になったきれいな大きい胸を強く揉み込んだ。
「キャァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
揉まれた女の子は涙を流し、大きな悲鳴を上げる。
「ァァ!!!」
それを見てドレスを着た女性が悲鳴を上げる。
「安心しろよ……すぐにあんたも仲間入りだぜ」
「ひっ」
女性の方にも男たちが近づいてきたその時。
「実に面白いことをしているではないか。この国では随分と酔狂なことが文化として根付いているのだな」
一人の新しい男の声が響く。
現れたのは仮面を被った一人の男。
「だが……臭い醜悪な存在は苦手でな……少し。掃除をさせてもらおうか」
傲岸不遜に、絶対の自信を漲らせる男は堂々と正面から彼ら、彼女らの方に近づいていく。
「誰だ!テメェ!」
それに対して男の一人がすぐさま反応し、剣を振るった。
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