第2話 06時20分

 各部屋のカーテンを開け、顔を洗い自室へと戻った俺は来ていた服をポイポイ脱ぎ捨てる。そしてハンガーにかかっていた制服へと着替える。うんうん。久しぶりに着る制服だ。カッターシャツズボン。ブレザー。2年目だから久しぶりに制服を着ると言っても1年間していたことは身体が覚えていてスムーズに着替えれた。おっと、赤いネクタイ忘れてた。ネクタイネクタイ……ネクタイどこ置いた?あっ。普通にハンガーにかかってたわ。

 ちょっと情報が足りないと思うのでここで追加しておくと、俺は今日から高校2年生となる。春休みが終わったところである。だから久しぶりの制服だ。まあ数日――何日か?1週間2週間ぶりなだけだがね。

 っか。今気が付いたがブレザーのボタンが取れそうだ。ちゃんと休みの間にチェックしておけばよかったな。などと俺は思いながらとりあえ着替えを終えた俺。

 余談だが。制服に付いている学校指定のボタンなのだが。これを無くすと厄介なんだよな。校章?っていうんだっけか?学校のマーク。あれがわざわざちゃんと入っている物でね。制服を取り扱っているお店でしか買えないし。面倒で付けてないと、職員室に呼び出されるということになる。ってか。地味に高いんだよな。まあなくすなよ。取れそう、取れたらちゃんと直せよ。という事かと思うが――まあとりあえずなくすと厄介なんだよ。にしてもこれは早く直さないとな。新学期早々は、頭髪服装検査とかいう面倒なことが俺の通っている学校ではあるのでね。

 頭髪服装検査ってわかるかな?普通にあるよな?俺の通っている学校だけがあるんじゃないよな?なんか髪染めるの禁止とか。男子だと長すぎてもダメとか制服もちゃんと着てないと指導されるし。ちなみに爪の長さも確認されるな。まあ面倒なことがあるんだよ。

 こういう時は――あとでちょっとお願いしないとな。誰にお願いするかって?まあそれは後々だな。ここで話していると時間が過ぎてしまうんでね。


よし。着替えは完了である。ボタンは――ちょっとその辺りに落としていかないように注意しつつだな。

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