ころがっていくスロープ

ところで来月のようなパートナーにおおき売り場がひろがる義務として彼らはそこにいきたかった。

できるだけ目立たないように

靴の中の指をころがして電卓をさわる練習どおり、ふやけた紙をしまった。

今まで届かなかったところに手を伸ばして

さいごのさいごをよろこぶ体長2は、変な時間にあくびをすると

まあたらしい説明書を乗せたジェルクッションごとプルプルしてしまい

目から

ころがりでてくる案内と、意外とスムーズな首をゆらすだけだった。

それって

きっと、ふらついたカーソルをひろう手の続きとしてえさを買えっておまえ、たのまれたんだ。

くらいなかで髪型をととのえながら、体長2はそう言って わかるわかる。

どいつもこいつもうんざりだよな。

スケジュールの工夫が必要なのか。どこでも肉かスーパーなのか。

なんにものびないカップやきそばにたとえられる体感で

わたしのかわりにエスカレーターがまわったのおぼえてないのかな。

文句は止まらず

プルプルにあわせてタイミングよくみどりのつめは保湿剤をぬぐいとる。よくて

パワフルな、うらないどおりの挙動不審日のぬれた肩は

想定を超える生身でうけるよな。ころがっていくスロープに

人気のジャンルをおぼえてない

冗談みたいな理由のぶんだけ、次の日

なにもなければ。今回の様子として電話は壊れてしまい

彼が

彼の思っている通りの人間だったらよかったのにって本当に思ってたんだ。

でもそれはいつのことだったんだろう。

みどりのつめは泣きそうになってぬれた肩のほうを見た。

そうだよ

かちかち叩いてすぐ確認したいけど

ぐちゃぐちゃでやわらかそうな

2画面を点けたらアプリもプルプルしてしまい。

追いつめられた人間のバリエーションばっかり手のひらに数えてた。

理由は知らんし

最初にやりだしたのはあいつだろ。

ふとんまで、おおいかけたからだを見分けられなくてちょうど背が伸びたんだ。それに

彼と彼の

どっちが悪くても

証明写真機は閉鎖されててわからなかった。

おもそうなカーテンのむこうからだれかの足を覗かせて

指に刺さった木くずのにおいがわずかに深くなるようだった。

痛くはないけど、これを見るとみんな引くんだ。だってめちゃくちゃ

おまえが言ったとおりのありさまなんじゃん。

でかすぎるぐらいの音量でプルプルが口をはさむと、わたしは すぐに黙ってしまう。

仕方ないだろ。

わたしたちの後悔といのちは、このせかいでの出来事を引用するための嘘でよかったんだ。

清潔なタオルを枕にきつく巻きつけて、

だれに生まれなくても、わかってる。チェックするか、ひかるかの温度計じゃなく

彼らは

生年月日をたずねるような

わたしのわたしの ころがっていくスロープだった。


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