六七話

__________________________


 名前 如月 優斗


 HP 230150/230150

 MP  70180/70180


 攻撃力 40570

 防御力 21150

 命中力 10050

 魔法力 70180


 所持スキル

【ダストボックス】レベル5【魔法作成】レベル7【超魔力】【慧眼】【隠蔽】【命中力上昇・大】【防御力上昇・大】【攻撃力上昇・大】【HP+23000】【MP+5000】


 所持魔法

『エリクシルヒール』『カタストロフィ』『ディスペル』『レイン』『クリエイト』『ラージスモール』『フローズン』『ワープ』『サイレント』『タライ』『スリープ』『クール』『ドライ』『バナナ』『ヘルファイヤ』『ディバインサンダー』『エターナルスノーデス』『アースデーモン』『フライ』『サーチ』『ゴシップ』『ガイド』『アバター』『ストップ』『コントロール』『コンフェッション』『グラフィティ』『クリア』『プロボーク』『バニッシュ』『ライティング』『ダスト』『アナライズ』『ニューエクスプロージョン』『テレパシー』『セイフティバリアー』『テラー』『レジスト』『ループ』『インヴィジブルウォール』『マテリアルチェンジ』『ヴォイスチェンジ』『ドリーム』


 所持装備

 絶影剣 精錬値10

 インヴィジブルジャケット 精錬値10


 称号

《スキルコレクター》《マジックコレクター》《ドラゴンスレイヤー》《仮面の英雄》《食料の解放者》《ダークヒーロー》《S級冒険者》

__________________________


「なっ……」


 俺は自身のステータスを見て驚愕していた。『限界突破』によって桁が一つ違っていたからだ。十倍になるんだなあ。


【ダストボックス】と【魔法作成】のレベルもそれぞれ一つ上がってるし、言うことなしだ……って、ぼんやりと眺めているうちに元に戻った。


 それでも一日一回ならこの異常なステータスになれるわけで、今回のようなとんでもない強敵が出てきたらモコに頼ればいい。


 あと、魔法がごちゃごちゃしてきたから整理しようか。世界を終わらせる効果の『カタストロフィ』は削除するかな。こんなの使う機会もないだろうし、あってたまるか。


 でも、折角作ったのにガンガン消しちゃうのはもったいない気もするなあ……って、そうだ。それならセットにするのはどうかな?


 というわけで、俺は『レイン』『タライ』『バナナ』『ダスト』の悪戯四種セットを合わせ、悪戯を意味する『ミスチーフ』という魔法を作った。これらは単体でも組み合わせても使えるので便利だ。


 それから【ダストボックス】に戻ると、ファグたちが乗った馬車ごと外へ出す。


「「「「あれ、巨人は?」」」」


「あいつならもう消した」


「「「「……」」」」


「ど、どうしたんだい、そんなにぼんやりしちゃって……」


「ユートって……実は神様かなんかか?」


「か、神様あ!?」


「わ、わし以外にこんな眩しい方と出会えるとは……」


「キーン以上に輝いてるわねえ……」


「ちょっ……」


 みんな惚けていて夢でも見てるかのようだ。これじゃ俺に頼り切りになってしまうし、なんとも危ういな。


「あのさ……これからみんなでエルの都へ行くわけだよね? 神様っていうけど、モンスターは神級までいるわけだし、こんなことで放心状態になってるようじゃダメだよ」


「「「「っ……!」」」」


 みんなはっとした顔になった。どうやら正気に戻ってくれたみたいだ。ファグたちって、これだけ強いのにやたらと及び腰で諦める癖があるのは、それだけ異世界人としてモンスターの強さを思い知ってるからなんだろう。


「そ、そうだよな……。こんなんじゃダメだ。ユート、悪かった。俺たちも負けずに強くならなきゃな!」


「うん。僕も頑張らなきゃ……!」


「わしも激しく燃えてきたぞい!」


「キーンは最初から燃えちゃってるでしょ」


「「「「「アハハッ!」」」」」


 周囲に俺たちの笑い声が響き渡った。よしよし、いい感じになってきた。これぞ冒険者パーティーだし、俺としても守り甲斐があるってもんだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る