五十話


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 名前 如月 優斗


 HP 23015/23015

 MP  7018/7018


 攻撃力 4057

 防御力 2115

 命中力 1005

 魔法力 7018


 所持スキル

【ダストボックス】レベル4【魔法作成】レベル6【超魔力】【慧眼】【隠蔽】【命中力上昇・大】【防御力上昇・大】【攻撃力上昇・大】【HP+23000】【MP+5000】


 所持魔法

『エリクシルヒール』『カタストロフィ』『ディスペル』『レイン』『クリエイト』『ラージスモール』『フローズン』『ワープ』『サイレント』『タライ』『スリープ』『クール』『ドライ』『バナナ』『ヘルファイヤ』『ディバインサンダー』『エターナルスノーデス』『アースデーモン』『フライ』『サーチ』『ゴシップ』『ガイド』『アバター』『ストップ』『コントロール』『コンフェッション』『グラフィティ』『クリア』『プロボーク』『バニッシュ』『ライティング』『ダスト』『アナライズ』


 所持装備

 絶影剣 精錬値10

 インヴィジブルジャケット 精錬値10


 称号

《スキルコレクター》《マジックコレクター》《ドラゴンスレイヤー》《仮面の英雄》《食料の解放者》《ダークヒーロー》《S級冒険者》

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「…………」


【ダストボックス】と【魔法作成】のレベルがそれぞれ1ずつ上がったってことで、俺は久々にステータスを覗いたわけだが、になっていた。


 絶影剣を強化した結果、攻撃力がそれまで1000くらいだったのが、4000ほどまで跳ね上がっていたからだ。剣風による攻撃の際、『アナライズ』であの異常な数字が出たのもうなずける。


 多分、攻撃力にはスピードの部分も含まれてはいるんだろうが、それにしても強い。防御力もキーンの過剰精錬のおかげで2000以上になったので、余程のことがない限り耐えられるレベルだろう。


『――皆さまに、お知らせがあります!』


 お、天の声が聞こえてきた。まさか、通り魔の件についてか? それにしては反応が早すぎるような気もするが。


『あの、ユー……コホンッ……し、失礼いたしましたっ! 仮面の英雄さまが、通り魔を倒したそうなんです! 今回もお疲れさまでしたっ!』


「…………」


 ユー? 天の声の人は一体何を言おうとしてたんだ? まあいいか。『ヘイ、ユー!』みたいな台詞が飛び出すほど高いテンションだったのかもしれない。


『とはいえ、悪い人はほかにもいると思いますので、注意してくださいね! それではっ……!』


 確かに、目立たないが悪人はまだまだいる。口ばっかりの不良グループとかな……っと、気が付けばもう日が暮れる頃だってことで、俺はレベルが4になった【ダストボックス】へ入ることに。


 お、レベルが上がったことで、やっぱり一回り広くなってるな――


「――ユートさまーっ!」


「うあっ!?」


 入るなり、ラビに抱き付かれて俺は倒れ込んでしまった。


「もうっ、会いたかったですよ……?」


「あ、うん。俺も会いたかったよ、ラビ」


「も、もっと言ってください!」


「とても会いたかったよ」


「もっと、もっと、もーっと言いなさい!」


「なんとしても会いたかった、ラビさま」


「は、はうぅっ……」


 ラビが兎耳をピクピクさせて嬉しそうだ。彼女とこういうやり取りをするのって随分久しぶりな気がする。


「はっ……」


『アバター』からの異変の知らせだ。これは、ファグたちのところにいる分身だな。


「ユートさま……?」


「…………」


 ラビが不安そうに見つめてくる。うーん、折角会えたのに困ったな。そうだ、眠いってことにして、ここにも『アバター』を置いていけばいいんだ。


「ちょっと早いけど、そろそろ寝るよ」


「はぁい! 今すぐ準備しますねえー」


 一足先にベッドに入り込んでウィンクするラビが愛おしい……って、急がないとな。俺は【隠蔽】スキルで自身を隠すと、『アバター』を『コントロール』してベッドへと直行させた。一晩頼んだぞ、俺の分身よ。

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