四話
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名前 如月 優斗
HP 15/23015
MP 18/7018
攻撃力 1007
防御力 1015
命中力 1005
魔法力 7018
所持スキル
【ダストボックス】レベル1【魔法作成】レベル1【超魔力】【慧眼】【隠蔽】【命中力上昇・大】【防御力上昇・大】【攻撃力上昇・大】【HP+23000】【MP+5000】
称号
《スキルコレクター》
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「おおっ……」
俺は【ダストボックス】内でスキル箱を全部開けてステータスを確認すると、異常なくらい爆上げしててさらには称号までついてるのがわかった。
しかも調べてみたら称号にも意味があって、スキルのレベルが上がりやすくなるんだそうだ。これは凄い。ちなみに、開封した箱は自動的に全部消えていった。
そういえば、【魔法作成】ってどんな効果のものが作れるんだろうと思ったら、スキルの説明だとなんでも自由に作れるらしい。おいおい、そりゃ凄すぎるな。チートスキルどころじゃない。これは神スキルだ。
よーし、早速これで何か作ってみるか。俺はまずHPを全回復する魔法を作成し、『エクセレントヒール』という名称をつけた。すると10秒ほど詠唱時間はかかったが回復したので、さらにMPを全回復する『マジックリカバリー』を作成してHPと同じように満タンにする。
これだけHPとMPがあるなら当分の間は気を遣う必要もないってわけだ。
俺は試しに世界を崩壊させる魔法を作って『カタストロフィ』と名付けた……って、こんなヤバすぎるものまで作成できるのかよ。本当になんでも作れるんだな。
「ちょっ……!?」
どれくらい詠唱時間がかかるのかと思って『カタストロフィ』を使ってみたら、残り3分という文字が詠唱バーとともに頭の中に浮かんで、俺は怖くなってすぐに魔法を中断させた。
心臓に悪いし、こんなの発動させたら俺まで死んでしまう。効果が凄いほど詠唱時間がかかるのはよくわかったが、世界崩壊まで割と短かったな。
「虎野、近藤、永川、影山、浅井、それに担任の反田、首を洗って待ってろよ……」
こうなったら、今日まで毎日のように俺をいじめてきた不良グループを残さず虐殺できる魔法を作りたくなるが、すぐに殺すのはもったいない。まずは弱い振りをして油断させつつ、じわじわと痛めつけてなぶり殺しにしてやる。
そのためにはどんな魔法がいいかな? そうだ……きっとやつらは獲得したスキルを俺で試そうとしてくるはずだから、おちょくる意味でも相手のスキルを無効化する魔法を作ろう。
よし、できた。その名も『ディスペル』だ……お、《スキルコレクター》の称号のおかげか、『【魔法作成】のレベルが2に上がり、詠唱速度が上昇しました』と脳内に表示された。試しに詠唱してみたら、たった3秒で発動したので充分実用範囲だ。
こうしてスキルのレベルが上がっていけば詠唱速度も上がっていくだろうしな。そういうわけで、俺は【ダストボックス】から意気揚々と出ることにした。
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